ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

本日、河川清掃!

2015-07-05 14:03:37 | 暮らし

 7月第1日曜は、高畠町あげて河川清掃の日。全町、集落毎に近所の川をきれいにすべく取り組んだはず。

 清掃って、ゴミ拾ったりすんのか?とんでもない!川の土手をびっしりと覆い尽くした藪を刈り払うメチャメチャ手強い作業だ。川には入らないのか、だって?これまたとんでもない!川の中なんて完全な葦原だから。いや、ところどころ柳とか立派に育っていて、とてもとても草刈り機ごときで立ち向かえる敵ではない。そう、水はその葦原と樹木の合間を隙間を見つけ見つけ肩身狭く流れている。下の写真、これ川だから。

 年々草の勢いがひどくなっている。こちらに越してきた20年ほど前には、数時間のボランティア作業で、我が集落担当の土手すべて刈り払うことができた。今じゃ夢物語だな。せいぜい1/3も刈れれば御の字だ。草は勢いを増し、人は衰える。今年、作業に出てきた人たちの平均年齢、69歳?「いやぁ、腰病めてて」とか「足腰弱くなってわかんね」って人たちばかり。しかも、2/3は女衆だ。息子がいる家であっても、出てくるのは年寄りばかり!どうなってんじゃ?

 今年は我が家が隣組長、勝手に行ってさっさと済ませて帰ってくるってわけにゃいかない。集合場所で人員の確認、まず怪我しねえように、無理しねえように、1時間めどに上がっぺな、と言い含めてから作業開始。

 いやぁ、ひどいひどい!頭を越える葦がびっしり。草刈り機の刃を新しいものに代えておいて良かった。切れ味抜群の新品でさえ手強い。葦だけなら固いが力任せに刈り倒せる。これに葛なんかの蔓草が絡まりついているから容易じゃない。少し進めば、今度は雑木だ。こいつは刃が立たない。大きく迂回して田んぼの畦に出てからもう一度土手に取りつく。これまた周囲を完全に覆い尽くした雑草のジャングルだ。

 たしかここらに側溝があったはずだぞ、気を付けろよ、と念じつつ踏みだした一歩、ものの見事に側溝のど真ん中!うなりを上げる草刈り機を手にしたまま、1.5mの水路に落っこちた。そのはずみに胸部強打!ヤベッ!肋間神経痛再発するぞ!水流はゆるくはないものの、ふくらはぎ程度の深さなので流される危険はないが、なんせ深い!首の高さまであるU字溝だ。あ、あ、上がれない!手がかり足がかりがまるでない。焦るな!ま、まずは草刈り機を外そう。そして、あとは、何か掴めるものは?ない。草しかない。とても体重を支えきれるはずもない。こ、これは、もう懸垂の要領で身体を引き上げるしかない。側溝の両側に手を掛け、えいっ!気合いとともに身体を持ち上げること数回、ようやく這い出すことができた。みっともない、これ絶対秘密!

 結構夢中になるタイプなので、あっという間に1時間が過ぎた。いつもだと草刈り機のタンクが空になるまでは続けているのだが、今回は隣組長、もしかして、みんな待ってたりするかもしれない。長時間、作業させて年寄り疲れさせてもいけないから、まず、出発地点に戻ろうと機械を止めた。道路に出て、ぐるっと戻ってみると、案の定、参加者全員、仕事を終えておしゃべりの真っ最中!こういうとこ、律儀なんだよな、集落の人らは。僕みたいにやるだけやったらさっさと帰っちゃうなんてこと絶対にない。仕切り役の隣組長の、ご苦労さん、解散!の一言を待っている。まず、怪我する人もなく、成果はさほど上がらなかったが、町民ボランティア無事終了だ。お疲れさん。

 それにしても、住民自ら川を守る、なんて聞こえはいいけど、もはや完全に絵に描いた餅!どころか、完全なブラックジョークだ。川の中は鬱蒼たる密林状態だし、土手だって手に負えない雑木の大木に占領されつつあるから、このまま放っておけば水路は埋まり、ついには氾濫、洪水だ。重機の出動しかないな。しかも、立ち向かうのは足腰立たない爺婆ばっかし。多分、全国の山村でこんな危機事態が生じているに違いない。そう、国民の生命と財産が脅かされているんだよ。今やのべつ幕無しの感ある土砂災害やら洪水被害、明々白々の緊急事態だ。安全保障法制は、まずはここからなんじゃないのかい、政治家のお偉いさん方よ。

 おっと!田舎の爺婆なんて、国民の数に入ってなかったんだっけ。

 

 

コメント
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