ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

出番でしょ、地域劇団:認知症サポーターキャラバン

2015-07-15 12:35:40 | 地域文化

 演劇なんて、役にも立たない!ヘタな横好き手前味噌!時間つぶしの暇つぶし!

 まっ、世間の評価はこんなもんだろう。せいぜいが、やってる人は元気になるよね、だったり、やることあるっていいよね、といった慰めくらいのことだろう。

 ちょっと待て!週に何度も夜遅くまで稽古して、必死でせりふやふりをたたき込み、挙げ句は自腹を切ってチケットを配り歩く。ここまでやって、自己満足の域を出ない、なんてことがあるか?ぜったい!役に立つはずだ。いつか世間からお呼びがあるはずだ。

 信じて待てば、救いはくる!

 今、厚生労働省の肝いりで進められている認知症サポーターキャラバン、川西町では小学生に認知症に対する正しい知識を広めようと、学校ごとにコントと講演を組み合わせたプログラムを実施している。このコント、今年は、これまでも実績のある介護施設職員の演劇グループ「喜楽座」が担当しているのだが、来年は菜の花座でできないか?とのオーファーが来たわけなんだ。

 おーおー、爺婆ものなら任せないよ菜の花座に!認知症直前の?年寄り劇団員だって選り取り見取り、ババアならアイツてくらい名の通った若手婆さん役者まで粒ぞろいなんだ。去年は菜の花プラザシニア団で認知症をテーマにしたお芝居『Goodnight Baby』だって上演している。子どもたち相手のコントなら、置農食育ミュージカル制作の経験が生かせるはず。

 ただ、認知症のサポーターを作り出すってかなり啓蒙的な部分が色濃いのがちょびっと心配だ。面白さ追求すると、一歩踏みだし易いから、認知症コント作りのタブーなども知っておきたい。コントの後の講演との役割分担ってことも考えなくちゃならないし。

 来年からの請負に先立って、実際のプログラムを見ておきたい。どんな内容なのか、どの程度のコントなのか、介護プロ集団の演技にも興味津々だ。小松小学校の6年生の授業を見学させてもらった。

 職域劇団、タンスやらテーブル、事務机などなかなか豪勢に大道具持ち込んで、幟旗まで立てる気合いの入れようだ。ストーリーは、認知症のお婆ちゃんが出歩いてしまって居場所も自分の家もわからなくなってしまったのを、通りがかりの親切なおばさんのお陰で駐在所に引き渡され、無事家まで送り届けられるというもの。

 お婆ちゃんとおばさん役の二人がなかなか達者で、さすが日頃からお年寄りを相手にしているだけのことはある、と感心させられた。お婆ちゃんの子どもたちいじりも堂に入ったもので、小学生の爆笑を誘っていた。ただ、もっと面白くなるのに、残念!って部分は少なくなかったかな。ストーリーにも意外性が欲しいし、もっと観客の小学生を引き込む仕組みやキャラクターを作り出せれば、もっと身近なものに感じてもらえるだろうとも思った。

 よしよし、これなら任せてもらって大丈夫!さらに勉強を重ねて、誤解されないような、それでいて楽しんでもらえるような作品仕上げてみせますぞ。劇団だからね!コント集団なんだからね!

 良かった良かった、劇団なんてごろつき集団のお役立ち場面が見つかった。そう、これからもこういった出番、お待ちしてますからね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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