ステージおきたま

無農薬百姓33年
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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

トライアスロン落ちこぼれの記

2015-07-24 14:08:47 | トレーニング

 えー、未だにトライアスロン目指して頑張ってる、って思い違いしてる向きあるので、ここは一つ、はっきりと正直に報告しておこう、落ちこぼれました!と。今更のことじゃあるんだけど、あの惨めな失格レースからほぼ一年が経ち、最近はレースで二人も亡くなったりしたこともあって、ここらで白日の下に晒しておこうと思う。

 てほどのご立派なもんじゃない。レース結果があまりに無様だったからってこと。要は、泳げなかった。水泳の力量不足ってことだけど、さらに足を引っ張られたのはプールの1コースに5人同時に泳ぐってレースの仕方だった。前後左右を次々と参加者が泳いで行く。これには参った!それでなくても、沈みがちの身体がどんどん沈んで行ってついに足がプールの底に着いてしまうほどの動揺ぶりだった。こんな風に泳いだことないよ!焦る、焦る。焦れば沈む、沈めば進まない、進まなければ息が上がる、苦し紛れに立ち止まる。ますます焦る。焦れば、・・・の繰り返しでついにタイムオーバー、レース打ち切りとなってしまった。その後、バイクとランは規定の距離をクリアしたけど、失格は失格、ショックは大きかった。

 あっ、こりゃいかん、長井の大会越えられないで、他の大会に遠征ってあり得ない。かといって、プールで芋子洗いを泳ぎ切るのは、とっても無理、てことは、トライアスロンからは撤退、とこうなった。それだけ失格の落胆が大きかったこともあるけど、それ以外にもいくつか理由はあった。

 一つはえらく金が掛かること。バイクが安くて10数万、こんな額じゃ最低レベル、それにウエットスーツやらウエアやら、掛かる掛かる。大会参加料もマラソンのほぼ2~3倍のうえ毎年協会への登録も義務づけられている。大会もそちこちで開かれてるわけじゃない。どうしたって泊まりがけの遠征だ。これ、年金生活者に相応しいスポーツじゃないよな。

 それと、大会の雰囲気が、うーん、やはり鉄人レースなんだよ。市民マラソンの和気藹々の和やかさがない。初めての参加だからそう見えたのかもしれないが、右を向いても左を見ても鉄人、猛者ばかり。マラソンの歩いたっていいから楽しんでよね、なんてムードはまるでない。

 要するに、トライアスロンは鉄人のレースだってことだ。柔など素人がお試しに出てみるって質のものじゃない。

 そんなことじゃ競技の普及もままならんのじゃないか?なんてやっかみ半分思ったこともあったが、それは思い違いってもんで、鉄人レースなんだから、それに相応しい鍛え上げられた者たちが集い、競うべきものなんだと思い至った。誰でもが気軽に参加できる、それも大切には違いないが、世の中、無理なものは無理、壁を越えられないなら、指をくわえて見てろ!って世界はあっていい。泳ぎ、漕ぎ、走る。人間の前に進む力のすべてが試されるトライアスロン。出場する選手たちのまぶしい姿を、羨望のまなざしで見つめ続けることとしよう。

 

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