締め切り、台本渡しまでぴったし1週間!20,000字を越えて、まずまず期限内に書き上げられそう。何度か、暗礁乗り上げたり、沖合に流されたりしたが、どいうにか航路に沿って目的地に進んでいる。
いや、航路に沿っちゃいないぜ。思い描いてた道筋とはずいぶん変わっちまってる。”脱ぎたい女”のキャラも変わったし、話しもそこら中で蛇行運転だ。
一番大きな変更は、予定していた香具師の登場が、いかさま御札売り神人になったことだ。
こんな本まで求めてみたんだが、香具師ったって何売らせるよ?軽演劇の舞台で口上をさせたところで面白かない。いや、面白いとは思う。が、筋とは絡めようがない。いくら、楽しく笑いを繋げばいいんだ、って割り切っても、あまりに唐突、お客も戸惑うだろうし、何より演じる役者が悩むだろう。不満にも感じるかもしれない。自分の役があってもなくてもいい、なんて、気持ちいいわけがない。なんとか、筋に関われる人物にしてやれないか?
で、御札売り神人だ。いたのか、昭和の時代に?浅草に?わからん。が、いかにもいかさまぽくって、胡散臭そうじゃないか。これ、突っ込んだら、一気に話しはシャッフルだぜ。
お陰で、辻褄合わせにまる2日悪戦苦闘したが、どうにか、話しにはまった。と、言うより、話しが大きくうねった。これで、その役者も満足するだろう。
座付き作者、気苦労多いのさ。メンバーにそれ相応の役を振り、活躍の場面を与え、本番まで意欲を引き付ける。そのために、ストーリーを作り、役を引っ張り出し、盤面の駒のように動かす。歩は歩でも、最初から隅で動かぬまま、なんてこたぁあっちゃならない。たとえ、無駄な作戦だろうと、不要な迂回だろうと、盤面の目まぐるしさを目指す。
だってなぁ、団員だって、菜の花座の舞台に多くのものを賭けてるわけだぜ。それなりの満足は保証しなけりゃならんだろ。それが座付き作者の気配りってもんなんだぜ。