3月だろ、甘夏さぁ。水俣から届いた甘夏、新鮮なうちにマーマレード作ろうぜ。日持ちいいから、つい、後回しになって、萎びたり味変わったさせちまうから、早めの決断・行動が大切だ。
酸っぱいもの苦手なんで、生食はもっぱら神さん、こっちは加工して1年通して楽しむ。ほんじゃまず、10個くらいか。仕上がり多分7~8瓶になるから、大切に使っていけば、1年持つだろう。
働いてた時は朝はパン食だったから、需要も大きかったが、今は、ごはんパン焼いた時くらいしか、パンとはお目にかからない。利用はもっぱら二次加工、ゼリー作ったり、ヨーグルトドリンクにしたり。用途からすると、ちょっと足りない気もするが、まずは、作ってる途中でうんざりしない程度の量にしとくか、ってところだ。
そう、けっこう手間かかるんだぜ。四つ割りして皮を剥くだろ。
実を袋から取り出すが、これが面倒!なかなか実が外せない。もういい加減、この程度でいいや、ってところで残りは種だげ除いて袋もそのまま、ほぐした実と一緒に煮ちまう。あ、果皮は別に2度湯こぼしして苦みを抜いておこう。
実の方は一緒に入ってる袋が柔らかくなったら、フードプロセッサーで、ガァーと粉砕。今度は砂糖も加えて煮詰めて行く。
砂糖の量?そんなもん、味見しながら決めりゃいいさ。ただ、後で果皮の千切りも加えるからその分薄まること見越して、ちょっと多めかな。
果皮の方は、2度湯こぼしして、苦みも抜け柔らかくもなったら、3個分、つまり、四つ割りり皮12枚、あっ、これも好みで適当、皮の部分が多い方が良けりゃ増やしゃいい。これを千切りするんだが4つ割り皮を小口で切ると短い半端と中央部分のバカ長までいろいろできちまうから、縦斜め二つに切ってから小口に刻む。これで食べた時の、皮でか過ぎ!って違和感もなくなる。
煮詰まった実に皮の千切りをぶち込んで、さらに火を通して全体に馴染ませたら出来上がり。おっと、忘れちゃいけない、スコッチたらぁり!いや、ドバドバ!これが香りの決め手になる。さっ、できた。瓶に詰めて加熱殺菌して出来上がり!
予定通り大小合わせて7本できた。
よしよし。これで一年ずっと、甘夏を楽しめるってことだぜ!