ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

削りに削った8000字!

2020-03-25 09:23:27 | 菜の花座

 うむっ?短っ!本読みしたら、なんと1時間35分!おおっ!記録的な早さだぜ。

 菜の花座6月公演『脱ぎたい女~テアトロ万華鏡物語~』、台本渡してから2度目、いや3度目の稽古だ。最初の回は、印刷が遅れに遅れて、綴じ方して持って帰ってもらうので精一杯だったから、実質2回目ってこと。

 まさかねぇ、こんなに短くなってるとは思わなかったよ。上演時間2時間に抑えろ!ってあっちゃこっちゃからうるさいんでね、せっかく書いた台本削ったら、この短さだぜ。第1校は45841文字。それを削りに削り、省きに省いて38761文字。ふぇー!なんと7080字も切り捨てたってことだ。

 ともかく、ずばずばぶった切った。最初に諦めたのは井上ひさしさんのコント、『死刑執行人』。死刑執行直前、電気椅子に座る男、執行人がスイッチを入れようとすると、電話がかかり、刑執行停止?と喜ぶ死刑囚。だが、電話の相手は執行人の奥さんだったり、息子だったりでがっくり、さらにラーメン屋が丼取りに入って来たり、・・・と思いっ切りナンセンスな引っくり返しがテンポよく続く爆笑必死のコントだ。

 井上さんを”勝手に追悼”って作品だからねえ、このコント、書かれた時期も合わなかったし、挿入することに唐突感もあったが、敢えて取り入れようって思ったが、これだけで、15分はかかるってなかなかの大作?時間短縮、台本縮小となれば、止むを得ない。残念!

 次の大きなカットは、開演直前の客いじり。支配人がストリッパー募集のチラシ配りながら、お客さんに声をかけて回るって幕開けシーンだ。お客さん相手に演じるってのはけっこうな難度の高さ要求されるし、失敗するとすべった空気のままに本番突入となって、これは辛い!時間足りないなら冒険は禁物、割愛だなってね。

 その他は、短いギャグややり取りをばっさばっさ。削除基準は、面白さ不足。一字一句にまで、検閲?の目を光らせて、ついに7000字を削り切った!もう、ダメ、これ以上はカットできない。いや、したくない。これで2時間越えなら、いいさいいさ、やってやろうじゃないの!と、涙、涙、身を削る思いでそぎ落とした台本だったのに、読んでみりゃ、なんと1時間半!

 だったら、生かしておきたい場面やセリフあったのにぃぃぃぃ!ただ、それはあくまで、ダンスや歌の時間を省略しての話しだ。他にセリフなしの動きで笑い取るシーンも幾つかある。ってことだし、幕間とかセリフの間とか様々時間取られることだろうから、実際の上演は、やっぱり2時間前後ってことになるんだろう。めちゃくちゃ早口言葉みたいにセリフを連射してた役者もいたしね。

 まっ、台本削除の苦難を乗り越えて、2時間の目標は達成できた。これでじっくり作り込んで、それでも時間に余裕があれば、開幕の客いじりは復活!なんてのもありかな!?

 

 

コメント
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