もともと経済成長とかグローバリズムとか、胡散臭くせぇ、って感じて東京離れた身だからね。日本の実力とか、ジャパンアズNO1なんて、へっ、何言ってやがる!って斜めから見て来たんだぜ。いずれ化けの皮剥がれるさ、って内心嘲りながらね。
それでも、心のどこかに、やっぱ日本てすげぇよ、って自惚れ心も居座っていたんだな。世界で評価される日本車とか、便利なコンビニ、超安の外食チェーンとか、まだまだ先端走ってるよ、って思ってた。スマホとか通信技術とか太刀打ちできない分野は広がってるにしても。
だから、海外、特にアジアからの観光客に、国上げて揉み手のお出迎えしてる様子見た時、えっ、そうなの?お金持ち大歓迎、って立場違うんじゃないの?って、ちょっとショックを受けたりした。観光で外貨稼がなくっちゃならなくなったんだぁ!日本、貧乏ぅぅぅ!
さらに、GDP国民総生産は先進国でもどべたに近く、言論の自由度でも女性活躍度では、世界全体のドンケツ争い、出て来る数値、どれもこれも、惨めなものばかり、昔の栄光どこ行ったの?日本ってずりずりと落ちて行ってるよなぁ。
コロナの対応見ていて、それがさらにはっきりした。
なんなんだ?対応の遅さ、お粗末さは?韓国みたいにドライブスルー検査システムを打ち立てることもできず、いや、敢えて感染者数を低く見せたいからってのが本音のようだが、3月には増産体制が整って、十分に配れる、なんて言いながら、マスクも防護服も未だに中国産頼りでおたおたしてる。台湾の取り組みの素早さ的確さとは雲泥の差だ。
政権の無能はわかっていた。IT担当大臣にPC無縁のジイサン据えたり、過去の思い込みを客観視できない法務大臣を起用し続けたり、戦闘機乗って嬉しがって写真取ってる防衛大臣もいるし、頭からして、コロナ騒ぎの真っただ中グルメ三昧を繰り返す首相だったりするわけだから。
それでも、支える官僚はそれなりに有能だと思っていたんだ。それが、ダイヤモンドプリンセスへのあまりにおバカな対応、その後の無為無策を見て、ああ、日本の社会システムは、根太から腐食が進んでるんだってわかったね。忖度する幹部連中は酷いとしても、その下には企画力と実務能力と行動力を持つ連中が控えてるもんだと思ってたんだ。幻想だったな、ぽしゃったな!そのこと見切れず伝えられないマスコミといい、批判的な声が上がらない国民といい。どこまで落ちて行くんだよ。
たしかに、今、日本で感染は抑えらている、ように見える。でも、この先はわからない。爆発的な感染が起こっていない日本に学べ、なんて、おべんちゃら記事も出ているようだが、別に有効な手立てを打った結果ってわけじゃ全然ない。やったことって言えば、極力検査させないことと、思い付きの全校休校ぐらいだ。
もし、実際も低く抑えられているんだとしたら、それは、日本人の、お上の指示には従うって従順さと、身体接触の少ない人間関係と、よそ様にうつしちゃならんという自己責任意識の総和ってことだろう。威張れるもんじゃない。たまたま日本人の生活態度や社会意識がコロナ汚染に有効だったってことだけだ。
勘違いするなよ。日本は、じり貧への道、まっしぐら。世界の日陰者になりつつある。そこんとこ目を逸らしちゃなんねえんだぜ!