ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

雨はともかく雷は・・・

2020-09-13 13:53:45 | ランニング

 一転!夏は秋に追い払われた。雨が降ったり止んだり。灼熱の中のランニングも辛かったが、雨の中ってのもなぁ。外に飛び出すきっかけがつかめない。夕方から雨の予報、ってことはその前にスタートすれば、なんとか雨に合わずに戻って来られるんじゃないか。途中、コース変更して距離を短くしてもいいんだしな。ほらほら、空の一隅に雲の切れ間だって覗いてる。よしっ、走るぜ。

 念のため、スマホは腹に括りつけてと。中2日あけて走る、って目標、何かと理由つけちゃ休むから、達成できちゃいなないんだが、そこそこ走ってはいるから、少しは足取りも軽くなって来た。でも、ハーフを制限時間内で走るなんて、とっても無理なスローペース。それでも、行きは下り路の追い風、なんか、颯爽と走れてるんじゃないか?南の空に広がる雨雲も高い位置でゆったり動いてる。これなら、5キロ折り返しの10キロコースで行けるぜ、きっと。

 亀岡回って折り返し、田んぼの中の直線道路。うわわっ、向かい風、強っ!なんだよ、追い風の時は柔らかなそよ風だったじゃねえか。方向変わると同時にこの強風って。まっ、思い過ごしってやつだけどな。風は変わっちゃいないんだ。気を取り直し、前傾姿勢をさらに徹底して風の中に突き進む。

 残り3キロ、あっ、やっぱり降りだした。凄いな天気予報、見事的中だぜ。だが、なぁに、この程度ならお湿り程度、レースでだってあることだ。涼しくっていいぜ、お日様カンカンよりも。なんて、負け惜しみ言った途端に、粒は大きく、雨脚は速度を上げやがった。うわっ、そこまで降らなくたっていいよ、それ、約束違うから。雨宿りするか?いやしねえよ、そんなもん。どうせ、汗でびしょ濡れなんだ、雨の方が清潔ってもんだぜ。

 あらっ?今、聞こえたの、雷じゃないか。そ、それは困るぜ。しばらくは田んぼの中、落ちるとすりゃ俺様か?ともかく、民家のある所まで急げ。残り2キロに造り酒屋、あそこの蔵の軒下で小休止だ。遠ざかるかもしれんしな。自然とスピードアップして、軽い上りを駆け上がる。うーん、音も大きく、破壊音も凄まじくなってきたぞ。これは、無理せず神さんにSOSを出して迎えに来てもらうか。あるいは、ここから集落の中を抜けるよう道を取れば、落ちたとしても民家の家屋だ。避雷針もあるだろう。落雷でぶっ飛ばされることないはすだ。

 びくつくことはねえさ、近づいて来たって言ったって、そこらじゅうで閃光が走ってるってわけじゃない。雷鳴だけだ。この先は、民家やら神社やらあるし、大丈夫、大丈夫!そのまま酒屋を通過、また田んぼの中に走り込む。あらら、さらに近づいて来たよ。頻度も上がってきやがった。くそっ、狙い撃ちかよ。こっちも速度を上げる。残り1キロ、高房神社前、ダメだ、樹木の下に入っちならない。これ、雷と遭遇した時の鉄則だ。最後の6分弱!行ける、行ける。田んぼの中だが、突っ走っれ!ゴーゴー!

 すれ違う車、落ちるんならあっちだぜ。俺には落ちるなよ。よしっ、また1台、普段はうっとおしい車の往来が、とても頼もしい。よしっ、ラスト400メートル!スパートじゃぁぁぁぁ!雷を振り切るように突っ走って、ゴール、玄関に飛び込んだ。

 全身ぐっしょりのびっしょり!

 も、なんか鬼ごっこを逃げ延びたような爽快感に浸った。ほれ見ろ、いざとなりゃ速度上げられるんだぜ。普段は、気持ちで負けてたってことだ。でも、これが火事場のクソ力!ってやつもかもな。

 

 

 

コメント
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