薪作りから秋野菜の植え付け・種まき、そして、稲刈りと、いやぁ、忙しかったぜ。毎日、何かしら予定があって、のんびり休む暇もなかった。昨日2時間かけて杭掛け終わらせて、これで稲刈りも終了!いや、田んぼの片隅に満月モチ5列残ってるんだが、まず、あらかたは済んだ。斧で割れずに放り出してあった頑固者の玉も楔で割り切ったし、山形青菜の間引き、玉ねぎ苗場の草取りも終わった。あとは、片付けとか、燻炭作りとか、ボカシ作りといった、来年につながる仕事が主だ。
雨だしなぁ、冷たい東風も吹き荒れてるし、今日はのんびり、パンでも焼こう。
パンとなったら、食パンと菓子パン、それぞれ生地を仕込んでどっさり焼く、でこれまでやって来た。が、2種類仕込みって、面倒だよなぁ。手間も時間もずいぶんかかる。もっと気楽に行かんもんか?
あるさ、その方法。食パンの生地で菓子パンも作っちまえばいいのさ。菓子パンなら甘い生地、なんて決まりはない。ほら、お店にも出てるだろ、ミルクフランスとか。生地は塩味、中身でスイーツ!あれで行こうぜ。砂糖も卵もバターも入れず、小麦粉とご飯と塩とショートニング、イーストだけで焼いたパン!中に包むものを工夫すりゃいいんだ。
クリームチーズが合うてのは、前回作って判ってた。それだけでもいいんだが、菓子パンにするには、チーズプラス何かがいるよな。前回はリンゴジャムで大好評だった。が、ジャムはもうなくなった。あるのは、冷凍してあるリンゴのシロップ煮。それもいいよきっと。あともう一味は、餡でどうだ?小豆餡って、乳製品と相性いいからな。ほら、バターどら焼きとかあるだろ。そうそう、去年の小豆も大きな缶にいっぱいある。どんどん消費しなくっちゃな今年の分が追って来る。昨夜、思いついて煮ておいた。これとクリームチーズを入れる。
一つの生地で、食パンと菓子パン、問題は同時に焼けないってことだ。発酵の過程で時間差をつけて、食パン、続いて菓子パンと焼いていくしかない。捏ね上げた生地を食パン4斤分取り分け、こちらは発酵室に入れる。残った菓子パン分はそのまま室温でゆっくり発酵させる。これで大丈夫!ただ、発酵の具合を見ながら作業をして行かにゃならんけどね。
食パンをオーブンに入れる直前に菓子パンを分割丸め。食パンを窯に入れたら、菓子パンの作業にかかる。これで、時間差ができる。今の季節、暖かすぎず寒すぎないから、過発酵で煽られることも、生地が冷え込んで無駄に待つこともない。どちらも、ほぼ狙い通り焼き上げることができた。
塩味の菓子パン、しっかりとした歯ごたえと、何よりパンそのものの香りがよい。意外と老化も遅くて、いつまでも楽しめる。このバリエーション、いろいろ考えられそうだぜ。例えば、甘味噌とクルミ入れるとか、いろんな煮豆を包むとか、チョコレートもいいよなぁ。豆、味噌、小豆は我が家産がたっぷりあるから、まずは、自家産原料をフル活用するってことだな。よしよし、これで冬の楽しみができたってもんだぜ。