ステージおきたま

無農薬百姓33年
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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

コロナ禍、稽古は新兵器で!

2020-09-04 14:23:43 | 菜の花座

 コロナ禍、次回公演は『ディスタンス』。劇団員14人が一人芝居を繋いで仕上げる独創的な舞台だ。稽古は3人ずつ1グループになって、お互いに演出しながら作って行く。稽古の方法やスケジュールもお任せだ。メンバーの集まりのいいチームなど、来週独自に最初の発表会を予定している。

 そうそう、そんな風に自ら関わる姿勢を大切にして欲しいんだ。演出の指示待ちでなく、互いに意見を出し合ってシーンを形作って行く。メンバーの演技を見ながら、足りないところをアドバイスしたり、動きや姿勢をチェックする。客観的に見る訓練、これがねらい目だ。

 一人芝居の連鎖劇?チェーンプレイ?苦肉の策で臨む以上、稽古だって、感染予防が最重要だ。手洗い殺菌、マスク、フェースガード着用は当然としても、まさか、演技者がマスク着けたままってわけにはいかない。時には大きな声でセリフを発することだってある。眼前で見守る仲間に飛沫浴びせる危険も大きい。部屋だってそんなに広くはない。

 そこで作ってもらったのが、一人芝居用エリアガード!木製のフレームにビニールが張ってある。稽古の度に運び込めるよう、蝶番で折りたためるようになっている。役者はこの透明ガードの中に入って演じる。

 これなら、目の前で見ていても飛沫を浴びる心配はまったくない。本番はこのガードをさらに見栄え良く仕上げたものの中で芝居する。事前に演技エリアを体感できるし、檻の中で見られるってことも実感できて、とても実用的だ。気を利かせて、すぐに準備してくれる装置屋さんがいて、ほんと、助かる。

 せっかくの新しい取り組み、それを支える稽古道具、これをきっかけに、見る目を養い、言葉を磨き、演技力を鍛えて欲しいもんだぜ。遠慮してちゃダメ!間違ってもいい、気づいたことは言い合ってみる、思いついたことは試してみる、その積極性、待ってるからね。

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