そろそろねぇ、稲刈りの準備入んなくっちゃよ。あと2日で田んぼの水も止める。畔の波板外して、田面、乾かさないとな。そのためにゃ草刈りだ。出穂の時に刈ったきりだから、1カ月、イネを覆い隠すくらいに繁茂している。
が、その前に、薪作り、けり付けちまおうぜ。
河川支障木、頑張って軽トラ7台も運んだからねぇ!薪置き場にゃ山が幾つも積まれている。こ奴らを切って、割って、積めば、冬の暖房関係はすべて準備万端だ。もう、この冬分は十分にあるから、そのまま暇見て切ってもいいようなもんだが、だらだらと先延ばしすると、結局、時期を逸して、あらら、雪降って来たぜ!ってことにもなり兼ねない。まさか、雪の下に埋もれさせるってわけにもいかんだろうが。
運び込んだのが先週月曜。よしっ、10日ですべて片付けんぞ!ってスチールのチェーンソー買ってきたのが、水曜日。その日から毎日、切っては割り、割っては積みの薪作り作業を続けてきた。最初の思惑では、なぁに、4,5日ありゃすべて終わるさ、だったが、甘かった!今日で丸1週間。
新しいチェーンソーの威力、予想をはるかに越してた。薪切りについちゃストレスなし、どんどこ切れた。が、切った玉が、うーん、割れない!なんて固いんだっ!いや、固い、ってのも違う。斧の刃が弾かれるわけじゃない。最上段から一撃、小口に食い込む。が、そこまで。中までスパッと割って入らない。太めのものなど、縁から削ぐように割れ目を入れようと打ち込むのだが、それすら寄せ付けない。何度か挑戦を繰り返したのち、はじき返されて、もう、手間取らせやがって!それらは楔割りに回す。割れる樹種でも、素直に1発でパカーンなんてのは稀だ。何度もぶっ叩いてやっと三ツ割、四つ割り。これとて、途中諦めて、楔割りに回したり、半割り程度で目をつぶったりと、ともかく、苦戦の連続だ。
しかも、この暑さだろ、全身、ぐっしょりと水浴び状態なのさ。午前中3時間、頑張るのが精いっぱい!昼近くなると、斧一振りごとに気合いが必要なほど疲労困憊。割った薪を集めて積むのも、鬼監督の猛ノックに泣く野球部員、1本拾ってはため息つきつつ、棚に積み、一息ついては次の薪、数本処理して、膝をつく。
そんな地獄の特訓もどうやら乗り切って、ついに!最後の薪材を切り終えた。スチール、お前は偉い!お前の忠実な切れ味と使い勝手がなかったら、とても、ここまでたどり着けなかったよ。チェーンソーの切れ味の見事さに追われて、やっとここまでたどり着けたんだ、正直。
一冬分なら、縁の下と軒下2列で足りるんだが、なんと、今年は、雪のたまりにくい東側一角に4列余分に積み上げた。ここなら、一冬積みっぱなしにしても邪魔にならないんだ。よしよし、見事だぜぇぇ!よくぞ、ここまで!薪割り機など、見向きもせず、斧と楔とハンマーで乗り切った。ジジイの底力もまんざらじゃねえな。
これで、明日からは草刈りに入れるぜ!
って、行きたかったんだが、一山割り残した。まっ、非力で根性なしだからな、って、底力、自慢したのウソかよ。