薪作りも終わった!いや、ほんとはまだ斧で割りない頑固者が7本残っちゃいるんだが、これはいつでもできるとして、まずは決着ついたってことにしよう。稲刈りが迫ってきてるからな。
種を播き直したせいで、田植えも1週間遅れ、気の滅入る長雨期間もあったりして、まっ、10月にずれ込むよな、絶対!予想は大きく外れた。盆頃からの高温晴天続きで一気に追いついちまった。どこの田もすでに良き色合いに仕上がりつつある。我が家の田んぼも、家の前のコシヒカリはやや遅れ気味だが、ヒトメボレと堰の田のコシヒカリは、おいまだか?って声が聞こえるほどに色づいている。
よしきたっ、来週末、稲刈り開始だぜ!
と、なったらまず水を抜いて稲刈り機械・バインダーが入れる状態にしなくちゃならない。水を止め、畔の草を刈って、畔波シートをはずす。これからの天気次第だが、10日あれば、田面は乾いてパンパンになるだろう。何より水が入り込まないようにすることが大切だ。なんせ、時折の集中豪雨、堰には勢いよく水が流れ下っている。塩ビ管で引き込んでるコシヒカリの田は、こいつを取っ払って、水じりの調節板を外せば簡単に水はなくなる。
問題は、自然水路で流し込んでる4枚の田だ。手作り土嚢を積んだくらいじゃ、水流の奴、簡単に押し入って来る。一雨来ようもんなら、一気に倒壊、全面浸水の恐れ大たなんだ。慣れない頃にゃ、止めたつもりが止まっておらず、完全に水田状態で手刈りする?なんてバカな真似をしたこともあった。
ともかく、水の勢いってやつは侮れないんだ。ちょろちょろの漏水でも、じわっと水が溜まってずぶずぶ、なんてことにもなり兼ねない。完全に水を止め、極力水を流し去らにゃいかんのさ。
浸透を許さぬ素材とくりゃ、やっぱりビニールだ。プール育苗に使った大きな古ビニールを敷き、その上に手作り土嚢を4個入れて土手に仕上げる。これだけでは、水流に流される心配もあるので、大きな石も放り込む。土嚢や石の間に土も詰め込み密度を高める。ビニールを重石で押さえて終了。にはならんのさ。ほら、とこかしらから水がしみ出てくる。どうしたって隙間ができちまうんだ。水流の反対側から泥を塗りたくって補修する。セメントで塗り固める要領だ。
どうやら、水漏れが止まった。これでいい。あとは、4枚の田すべての水尻板を抜いて、これで田んぼから水がすべて排水されて、乾田になるはずだ。傍流にある黒米の田は水尻がやや高くなっていて、水が流れないようなので、別に排水口を切って、水を落とす仕掛けをした。
さっ、これで土砂降りさえなけりゃ、10日後には、機械が入れるようになるだろう。次はヒトメボレの大きな田だ。畔波シート外し、こいつが厄介なんだよなぁ。