ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

夜10時、さぁ、Netflixタイム!

2020-09-09 14:09:26 | 映画

 おっ!なにこれ?

 なんか見たような?

 なんとぉ!Netflixの広告だぜぇ。

 そうそう、

 「自分とは違う世界を見ること。

  喜びや恐れを分かち合うこと。

  すべてを動かす力を知ること。

  ・・・」

 ふふふ、そうね、毎晩新しい世界に立ち会わせてもらってるぜ。

 加入してから2か月弱、ずぶずぶにハマった作品、さっさと足を洗った作品、様々だが、引き込まれてシリーズを最後まで見通すものって、まさに新しい世界そのものだってことに気づいた。

 最初が『ナルコス』。麻薬王国コロンビアで密売組織と渡り合う捜査官の活躍の話しだ。麻薬で大儲けして政治家にまで成り上がる途方もない男と血みどろの戦いに引き込まれた。

 次に捕まっちまったのが、『ピーキー・ブラインダーズ』第一次大戦直後のイギリス、労働者の街・バーミンガム、競馬のダフ屋から成り上がるならず者の波乱万丈の物語!スモッグ立ち込めるバーミンガムの街を横一列に並んで闊歩する男たち、女たちのかっこいいこと!男たちの変わらぬダンディーぶり、今若者に人気のツーブロック!女たちの衣装なんて、毎回、ファッションショー見るみたいだ。

 そして今が、『ラスト・キングダム』イングランド草創期、8世紀頃か?ブリテン人、を追い出したサクソン人、そこに襲い掛かるデーン人、へぇ、なるほどこんな民族間争闘の歴史があったんだぁ。信仰を強要するサクソン人の社会、そこから零れ落ちデーン人として人格形成した主人公の葛藤!なんか、今に通じる題材だぜ。

 どれも新しい世界だよなぁ。

 街や自然の情景、衣装や道具立てにも目を奪われる。物語も魅力的だが、それを彩る風景やものたち、映画ならではの描写力だ。

 描かれる世界が斬新だから、話の展開も途方もなく、しかもスピード感に満ちている。昨日の『ラスト・キングダム』なんて、キリスト教信仰をめぐる夫婦の葛藤に始まって、デーン人を装ってのブリトン人王国の略奪、囚われの王妃との運命的な出会い、夫婦の決別、密告と国王アルフレッドからの死刑宣告、そして、・・・と、一気に突っ走てた50分、いやはや、なんとも凄まじい展開力!まっ、その分、細部が雑になるところはあるが、ねちねち一つ所を嗅ぎまわってるよりずっといい。1話50分の中に、最低3か所は思いがけない見せ場が準備されている。このサービス精神!エンターテイメントはこうでなくっちゃ。

 知らない世界を描くこと、細部にこだわること、そして、スリリングな展開、大いに学ばせてもらってる。

 ただなぁ、問題もある。

 長いんだよ。1シーズン5話とか6話、で完結せず、さらに新シーズンへ、『ピーキー・ブラインダーズ』なんて、シーズン5まで行って、まだ続き制作中だからね。ここまでで30話だろ、ってことは、ほぼ1カ月、このイギリスやくざ映画に付き合ってたってことだよ。巧みに伏線張ったり、新しいエピソード突っ込んだり、次々に魅力的な登場人物引っ張りこんだりで、鼻づら引き回さされる1カ月!うーん、待ち遠しくもあり、いい加減うんざりにもなってくるんだ。長く引っ張ろうとすると、無理も見えてくるしね。

 馴染んでしまうと、シリーズ完結するまでその作品から離れられない!

 これが目下、一番の悩みなんだ。まだまだ他に見たい映画たくさんあるってのに、もう!って、これずいぶん贅沢な話しだよな。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする