ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

育苗ハウスはトマトハウスに早変わり!

2018-05-26 08:32:16 | 農業

 苗はなよなよ、田んぼじゃ心細げ。補植ままならず途中放棄、振り返れば心残りが押し寄せて来る田植えだった。が、いつまでもうじうじと拘泥しちゃおれぬ。終わり、終わり。時は進む。野菜は育つ。トマトは徒長する!早く畑に下ろしてやらなくっちゃ。

 だったら、さっさとハウスの片付けよ。イネの育苗ハウスがトマトの住み家になるんだから。

 小学校に行く苗は片隅のプール一つに片寄せて、他のお役御免のプールはすべて撤去だ。枠の丸太は運び出し、張ってあったビニールは乾かして畳む。おっと、根切り用に敷いた寒冷紗もね。

 片付いたら堆肥を運んで撒き散らす。一輪車6回。自家製ボカシ肥に有機アミノ酸肥料、それにミネラル微量要素にランカルって卵の殻を砕いた肥料も散布した。美味しいトマトとメロン作りたいからね。大急ぎで耕運機掛け。ここまでで、時間終了、菜の花座にお出かけ、後は翌日。

 このところトマトの出来、良くないんだよなぁ。さすがに連作の障害か?だったら、トマトとメロンの守備位置交代と行こう。植える場所変えりゃいい、って、簡単なもんじゃないんだぜ。吊り下げ用のマイカー線を、昨年までのパイプフレームからすべて外して、新しいフレームにつけ直す。これけっこうの手間。

 植える4列を定めて、穴を掘り水をたっぷりやってようやく苗の移植だ。手が回らず水やりだけだったので、伸びてる伸びてる!40センチ以上ある。こりゃそのまま植えたんじゃひよろひょろとしな垂れかかっちまう。思い切って茎を曲げて根が張ったポット土を横に倒して植えた。トマトってめちゃくちゃ生命力旺盛だから、茎でも埋めてやれば根っこを出すんだ。

 ミニトマトは3本もありゃ十分なので、購入したもの。中玉トマトはホーム桃太郎を種から育てた。今年は春先暖かったせいもあって、発芽も生育も順調。なん40本以上の苗ができた。ミニも含め4列各6本計24本を植え、後はお友達にお裾分け。神さんの手助けもあって、吊り下げ用マイカー線にも固定できて作業完了した。

 奥の半分のスペースにはメロンを移植する。こちらは発芽が良かったのは甜瓜系のニューメロンってやつばかり、網目模様のできるレノンって品種はたった2本しか育たなかった。高かったのに!

 メロンは蔓を伸ばして広がるから、2列にして16本、収穫時にゃどんどこできるから、じゃかじゃか食って、ぱっぱかくれてやらんとな。

 やれやれ、育苗プールがトマト・メロンハウスに変身して、田植えの後片付けも一段落だ。あとはぁ、ああ、トラクターの代掻きローターを畑作ロータリーに交換しなくっちや。嫌んだなぁ!また、一悶着だ。でも、カボチャの苗も早く植え替えろ!って大手広げて迫ってるしなぁ。

 

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高級酒は息子の贈り物!

2018-05-25 09:05:14 | 食べ物

 ジャパニーズクラフトジン、てのが流行りでね、ついうかうかとツィッターに、こんなの飲みてえけど高根の花ってやつだよな、なんて物欲しげな繰り言書いちまったんだ。

 ジンて言えば、イギリスはロンドンだろ、くらいの知識しかない。これまで飲んだ酒も、ビィーフィータ―とかタンカレーとかギルビーなんて、安酒、いや大衆酒ばかり、せいぜい奮発したところで、ボンベイサファイア。日本発のクラフトジン発売!、なんて言われたってなぁ、飲みたいけど。

 伝統的なジンの8種のボタニカル(ジュニパーベリー、コリアンダーシード、アンジェリカルート、アンジェリカシード、カルダモンシード、シナモン、ビターオレンジピール、レモンピール)に、日本独自の風味、6種のボタニカル(桜花、桜葉、煎茶、玉露、山椒、柚子)を加えて作ったこだわりの和のテイストだって言うんだぜ、こりゃ垂涎もんじゃないか。

 だがなぁ、こちとら年金暮らしの安酒党員だ。ウィスキーだろとうジンだろうと、1本2000円超えるものなんて飲むもんかい。これが党是だぜ。だったら、やせ我慢の意地張り通して、男は黙ってトリス!じゃなかった安スコッチ!傾けてりゃいいのに、つい無いものねだりツィートしちまったってわけだ。みっともねぇ。

 それから数か月、そんなつぶやき、とっくに忘れていたんだが、なんと、サントリークラフトジン「六」が届いたんだ。息子がフォローしてるなんて気づかなかったぜ。なんとなぁ、いつの間にか、息子からプレゼントされる立場になっちまったんだなぁ。形勢逆転てやつよ。まっ、それが世の習いってもんだろう。子が育つまでは親が面倒を見、親が老いれば子が支える。

 さて、その「六」だ。6種の和風ボタニカル、うん、たしかに桜の葉や花の香りほのかに匂ってくるなぁ。ゆずなのか、柑橘系の香りも爽やかだ。飲んでみると、ジュニパーベリーなんかの伝統的な味わいが強く、やっぱりジンはジンだって、なんとも飲ませ甲斐のない酒飲みだが、ボンベイサファイアなんかと違って、香りと飲み口に隔たりがないのはいいなぁ。鼻孔をくすぐってくれた香気が、そのままの味わいで心地よく舌の上をすべて行く。飲んでみて、なぁんだ、違うじゃん!ってがっかり感がない。あと、飲み終えた後、口腔に残る味わいに懐かしい森の香り!これはいい!

 ウィルキンソンのトニックウォーターと合わせたジントニック、おお、これはこれは!ほのかな甘みと香り立つジン、うん、これはいける。以前、いろいろとトニックウォーターを変えて、ジントニックを試してみたが、どれももう一息だった。これじゃサントリーの缶入りジントニックの方がましだぜ!って思ったものだった。が、結局、ジンの違いだったってことに気付かせてもらった。息子からのお情け?ってのは気に入らんが、まっ、しばらくはこの爽快な味わいを楽しめるんだから、それは良しとしねばならない。

 贈り物のジンは今冷蔵庫で静かに今夜の出番を待っている。うん?冷蔵庫で保管?そうなんだってよ、ジンそのものもギンギンに冷やして、氷入れても水ぽくならいようにするんだって。そうか、それも一理あるか。老いては子に従え、貰い物は送り主の意に従え。そう、素直にな、素直に。

 

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チラシ裏もチェック!『予兆 女たちの昭和序奏』

2018-05-24 08:46:56 | 菜の花座

 本番2か月前の宣伝活動スタート、ちょっと遅いがみんな懸命に動き始めた。置賜地区内のホールや図書館、公民館、極力リストアップして、手分けして回っている。お願いするのは、ポスターの掲示とチラシを置いてもらうこと。僕も、白つつじマラソンの帰り道、南陽のシェルター南陽、えくぼプラザ、高畠の文化ホールまほら、生涯学習センターと回ってきた。田植えのごたごたが終わったら公民館を軒並み回るつもりだ。

 今日も稽古開始前の1時間、地元のナオミと一緒に町内小松の商店を軒並み回る。だいたい50軒くらいかな?どんだけの人見てくれんの?となると、心もとないお店だが、菜の花座って地元劇団が今年も元気に公演してますよぉ、って、まぁ、地元への刷り込みってとこだ。人間、頭のどこかにあることには親近感をいだくものだからね。

 持って回るのは、ポスターとチラシ。ポスターは外向けに、チラシは裏も含めて内容を理解してもらうのが目的だ。そのチラシ裏。

 残念ながら、ポスター、チラシ表には及ばない。担当者は忙しい中、一生懸命アイディア出してデザインしてくれたんだけど、ツッコミどころは多々あるなぁ。まず、文字がにじんでしまった。印刷屋とのやり取りが不十分だったかな。出演者顔写真の下に入れた役名がまったく読み取り不能になってしまった。これだけでも情報としては小さくなかったのに。

 全体のイメージ、特に表との整合性ってところは、もう少し気を使う必要があるだろう。文字のフォントとか色使いとか、レイアウトとか、もっともっと、プロ劇団のチラシから技を盗まなくっちゃね。役者全員の顔写真てのは、団員がこのチラシ持ってチケット売りに回る時に役立つから、仕方ないところはあるんだが、これを載せることで、デザインの可動域は狭まってしまう。痛し痒しかな。

 一番気になったのは、小見出し的なセリフの引用だ。あらすじでさらっと芝居の内容には触れられている。あとは、この小見出しで、芝居の見どころを、1球1球、きわどいストライクやつり玉として投げ込まにゃならんのよ。だから、セリフの選択は細心の吟味が求められる。この芝居で訴えたい点、惹きつけるセリフ、生きたセリフ、お客さんが会場に足を運んでそのセリフを生で聞きたい、その前後をその目で確かめたいと思うものでなくっちや。それと、ランダムなようでいて、引用したセリフ全体が一つの世界を提示していること。なんて、難しい注文かな。

 せっかく苦心して仕上げてくれたチラシ、けち付けててどうする?ってことじゃあるんだが、やはり1回1回、反省をして行かないと、次のレベルアップにつながらない。演技もスタッフワークも制作部分も、公演のたびに質を高めていく、それが何より肝要ってことだ。

 と、日々努力する菜の花座、ぜひぜひ会場にお越しくださいませ。

  本番は7月16日月曜(祝日)13時30分から。川西町フレンドリープラザ

 

 

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終わった!って言ゃぁ終わったんだが、田植え・・・

2018-05-23 16:48:12 | 農業

 2日がかりで、どうやら終わった田植え、なんか全然やり終えた感がない!って言うより、心残りと悔いばっか。だいたい、捕植が終わってないってのが気に食わない。植えおとしのスペースがあちゃこっちゃ広がってる。田んぼが苗で植え尽くされてないってのは、こんなにも精神衛生に悪いものか!

 種蒔きの時、箱の枚数を間違えたんだ。なに考えてんだか!一緒にやってる人の分、ぽろっと抜け落ちてんたんだ。しかも、発芽は絶不調!!疎らにしか芽が出ない、なんて箱が10枚以上!さらに、なんとか発芽したものも、肥料不足のせいか、緑がまったく上がってこない。最悪!

 原因究明は、いずれじっくりとするとして、取りあえず応急処置。アミノ酸肥料を水に溶かして液肥を作り、それを連日散布して、どうにかこうにか田植えできる状態まで持ち直せた。

 田植え機扱いの昨日は、初動の失敗を除けば、ほぼ完ぺき!と気を良くして上がったんだが。えっ、失敗か?せっかく修理してもらった再生機、田んぼに入る直前に道路との境界石にぶっつけて箱の送り出し部をひん曲げちまったのさ。苗箱が時折引っ掛かるので、おかしいなぁと覗き込んで気が付いた。急遽にわか板金屋さんになってハンマーで叩いてなんとか元に戻した、ってお粗末。まっ、いつも何かしらやらかすんだよ。

 今日は捕植、発芽不良とは言えコシヒカリは、たっぷりあっからな、って前日の満足感を引きずりつつ作業にかかろうとしたら、小学校から頼まれた分あるの?って思いもかけぬ神さんからのお言葉!えっ、モチだけじゃなかったの?見事に勘違いしていた。と、なると、ぎりぎり残して、我が家の方は出来損ない苗を中心に適当に目をつぶって捕植!もう、仕方ない、学校優先よ。

 午後からはヒトメボレ、こっちはまったく不足。どうにか取り置いた3枚でやるしかない。機械植えは順調だったし、なんとかこの3枚で済むかも。なぁんて、とんでもない!始めてみれば、植えおとしはそこら中!数メートルにわたって何にもない平面が広がってる部分も幾つもあった。ど、ど、どうしてこんな無様な事態に?

 追肥だよ、原因は。プール育苗で液肥を播くと、水面の上部に肥料分が広がる。それを吸いたくて、根っこが床土の上に出きて広がってしまうんだ。その上根がポット同士をつないでしまう。と、どうなる?田植え機で、ポット苗が繋がって落ちてしまうってことなのさ。当然、正常に植わらない。そんな不都合もあり、欠株も随所に見られ、捕植必要な個所は思いの他の多さだったんだ。

 これ、手持ちの補植用苗で済むわけないよ。絶対足りない!どっかはそのまま欠所で残る。だったら、どうする?外見でしょ。道路に沿った側だけでもそれっぽく取り繕わなくっちゃ。見栄っ張りの僕としちゃ、当然の判断。で、落ちてる苗とか、田植え機が踏んでしまったものとか、使えるものはすべて拾いつくして道路に面した部分だけは植え終えた。

 これで、不本意ながら田植えは終了。さらに追い打ち。黒米の苗は病気が出た模様。もう、踏んだり蹴ったりってやつだよ。きっと苗床の土がまずかったんだろう。病気に弱い黒米がまずやられたってことだ。植えるそばから枯れていく苗も見られる。まったく、もう、この先が思いやらるよ。

 ああ、これから半年、不揃いの田んぼを嫌でも見て回らなくっちゃなんないなんて!

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取水口、アイディアばっちり!

2018-05-21 08:24:21 | 農業

 マンネリ打破にゃ、思い切ったメンバー交代が必要だ。野球やサッカーだけの話しじゃない。田んぼだって同じさ。

 4人のメンバーで分担して作ってる小さな田んぼ7枚、今年は一部担当替えがあった。比較的小さな田を作っていたTさん、上の娘さんも海外から戻ったからもう少し大きな田で収量アップを目指したい、って。だったら、我が家で作っていた1枚と交換しましょ、ということになった。

 これまでTさんが作ってきた田、何でも創意工夫のTさん、蛇腹ホース(洗濯機の排水ホース)を使って用水を取り入れるって斬新なアイディアを実践してくれた。水路のU字管に重石を投入して流れを止め、その下部からホースで水を田に引っ張るって方法だ。うーん、なるほど用水路と田とのの落差を利用した上手いやり方だ。これだと、上の田を気にせず、独自に水の出し入れができる。さすが、Tさん!今年はこの田を我が家が作る、と、なりゃこのT方式、踏襲するのが一番だな。

 ただ、問題もあった。ホースが細いので、せっかくのダムに溜まった水を短時間に取水できないことと、流れてきたゴミで詰まることがちょくちょくあることだった。だったら、もう一工夫してあげようじゃないの。

 細いホースの代わりに塩ビ管を利用する。これなら太さも選り取り見取り、適度な径のものを使えばいい。今回だったら、内径70mmあたりかな。水を止めるにはネジキャップがいる。水路の傾斜に合わせU字ジョインその他もいるな。予め考えた設計に合わせて、2mの直管2本、ネジキャプ1式、L字ジョイン2個、への字ジョイント1個、それと直管ジョイン1個。これと接着剤。たぶん、これでなんとかなるはずだ。

 現場でしっかり測量?をしてから組み立てりゃいいのに、ざっと見ただけで適当にはめ込んでみた。そう、当然、上手く行きっこないさ。への字の開き具合が水路の傾斜に合わない。傾けたり、横にしたりしてどうにかここをしのぐ。次の難問は、この取水管をはめ込んだダム?をどう築くかってこと。Tさんは大きな角石と木片で上手に水を堰き止めていたが、今度はなんせ70mmのぶっとい塩ビ管だ。上を石で押さえだって、どうしたって、管の両側に大きな隙間ができてだだ漏れダムにしかならない。さて、この管の両側の隙間をどう埋めるか?

 小さめの石を幾つも放り込む?うーん、水流で流されちまいそうだよな。間隙もできるし。四角い板の下部に管の入る穴を開けて、それをはめ込み前後を重石で押さえる?ダメだ!板が浮いちまう。うーん、こういうところに新企画の盲点が潜んでいたか。

 かなりの水流にも耐え、しかも管の周囲をぴたりと塞ぐ、そんな上手い具合の隙間材があるか?あった、あったよ!土嚢だよ!これなら管にそって形を変えられるじゃないか!俺って、頭、いい!

 これで、最大の難関は突破。さっ、接続して、どうだ、U字溝の壁を越えて田に水を落とせるか?ちょろちょろ水が、一気にポンプアップしたようにどっどとした水流に変わった。やったぜぇ!折からの雨水をたっぷり貯めて、水はどんどん田んぼに溜まっていく。これなら、数時間あれば、満水状態にできる。いつまでも冷や水かかりにしなくても済む。新工夫、大成功!

 だが待てよ。どっどと入るだけじゃ上手くねえだろ。時にはちょろちょろ水だって欲しいじゃないか。いっつもこの大水量じゃ、しょっちゅう止めに来なくっちゃならん。夜通し出しておいたら、溢れるばかりだ。適度に入る仕組みはできんもんか?

 なんか、ゆるい蓋とか、穴あきのキャップとかあればいいんじゃないか。そう言やぁ、塩ビ管の付属品に開閉型の蓋もあった気がする。が、もうこれ以上、金はかけたくない。買いにでかる手間ももう結構だ。なんとか手持ちのもので代用できないか?

 ある!海苔の缶の蓋!!これを取水部にかぱっとはめりゃいい。その蓋に適当に穴開けておけば、お好み次第の水量が得られるわけじゃないか。さっそく、家に戻り、缶の蓋を探して釘で穴を開け、舞い戻って取水口へ。おおっ!お見事、全開放時の1/10程度の優しい水流が流れ出たじゃないか!俺って、頭、いい!!

 これで、この田の水の駆け引きは自由自在、いい米取れるぞ、きっと。そうか、それじゃ、ここはモチ米にしよう。水が自由になるから、刈り取りが遅い晩生にもぴったりだ。

 なっ、て、ことで、時にはメンバー交代で思考全開、ってことも大切なことなのさ。うーん、企業経営なんかにも役立つ教えじゃねえか?

 

 

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