自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

体にやさしい、食用油の選択

2014年06月25日 | 自然治癒力・生命力・発揮する考え方

油の種類再考  2014・6・25

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夫がタイのヴィザを取得するために健康診断へ先日行った。

コレストロールの値、血圧など正常で以前、ストレスが鬱屈

していた時代と比べると、かなり、改善されたようだった。

私どもは、海外にいた私と息子が夫が内地勤務だったため

別居生活を余儀なくされたが、当時は外食が中心で

付き合いや宴会の席も少なくなかったので、体に負担を

かけていたようだ。

現在は薄味、タンパク質を主体に、ご飯などのでんぷん類は

夜は抜いているので、体も改良されたのかもしれない。

特に、食用油には気を遣うことが多かった。

案外、油は植物油と動物の脂の大別は誰でも知っているが

植物油にも多々種類があるということには意外に無頓着

かもしれない。

東海大学名誉教授の大櫛陽一氏は、文藝春秋(*1)

に興味ある記事を投稿していた。

植物油に含まれる酸をとりあげて、どのように体に影響を

及ぼしているか語っている。

食用油としてではなく食材からも私たちは油を摂取している

その概要はと言うと:

1・@-リノレン酸

食材] 青シソ、えごま、葉野菜、シソ油、えごま油など

効用] 血流を促す、血圧を下げる、癌細胞の炎症を抑える

 

2・EDA/DHA 

食材] うなぎ、マグロ、ブリ、サバ、はまち、サンマなど

効用] 動脈硬化予防、心疾患予防、癌細胞の炎症を抑える、抗アレルギー

 

3・v-リノレン酸

食材] 海藻類

効用] 血糖値を下げる、血圧を下げる、血液の流れを良くする

 

・アラキドン酸

食材] レバー、卵、魚介類の肝

効用] 免疫力を高める、血圧の調整

 

・オレイン酸

食材] オリーブオイル、キャノーラ油、綿実油

効用] 腸の働きを良くして、便秘予防

 

.リノール酸

食材] ベニバナ油、大豆油、コーン油、ひまわり油、ごま油

効用] コレステロール、血圧を下げる、、@リノレン酸のEPA.DHAの変換を阻止する

 

・トランス脂肪酸

食材] マーガリン、ショートニング、スナック菓子

影響] 血管の炎症性を高める、心臓病のリスクを高める

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この中で、6番のリノール酸は、一般的に体に良い油というイメージが

定着しているが、大櫛氏は、必ずしも健康的だとは言えないという。

”取り過ぎると、心臓病、脳卒中、癌、アレルギー疾患などが増える

という研究が増えてきています”という。

普通の食事で十分にリノール酸は足りているともいう。

7番のトランス脂肪酸は、上記表から見ても、明らかに体に

害があることがわかる。

マーガリンやショートニングは、自然の油ではない。

植物油に水素を添加して造られるので人工的でもある。

欧米では、心臓病のリスクを高める、血管の炎症性も高める

ことから、含有量の表示が義務付けられ、レストランの食事にも

規制がかかっているというのだ。

日本ではどうだろう?

欧米の厳しい規制はなく、ファーストフッドの揚げ物や

スナック菓子、ケーキなど、ショートニングやマーガリンは

当たり前のように使われている現状だ。

大櫛氏は、脂質はできるだけ自然の中からとることを提唱する。

飽和脂肪酸、つまり、常温で固体になる、自然の脂(あぶら)は、

ラードや鶏の油などがあり、不飽和脂肪酸、つまり、

常温で液体になる油、植物や魚類の油などがある。

上記の表の1~6番の油は自然のこうした油であり、食材からとることも

可能だ。

 

一方、植物油の中でも菜種油からできる キャノーラ油には少し

注意した方が良いかもしれない。

もともと、燃料として使われていた油を、人工的に食用化して

流通させているからだ。

すべての植物油が自然のものとも言えないのだ。

大櫛氏は、元来日本人の食生活には4)と5)の油は普段の

食事から十分にとれているので、1)、2)、の油を心掛けて摂取するように

薦めている。

 

そして最後にこう付け加えている。

”これまでの常識にとらわれず、ぜひ、健康的なあぶらの摂り方を

心掛けてください”

 

テレビのコマーシャルや 宣伝のキャッチフレーズで

一時はマーガリンがバターより、植物性があり、健康であるという

イメージが定着した時代もあった。

しかし、自然界に存在するあぶらではないこと、

人工的に高額なバターの代用品として造られていること

などから、決して、健康的と一概に言えないと大櫛氏は言う。

 

話しがとんで恐縮だが、インドの菜食主義者や、ヨギ達が

何から油分を取っているかと言えば、ギ―と呼ばれる、純粋な

ミルクの脂肪であったり、木の実や、豆だった。

十分彼らは健康であり、魚やラードを摂取しなくても、

油分は事足りていた。(いる)。

 

それぞれ国の食習慣も異なるから、一概に何がベストとは

言い難いだろう。

しかし、自然の中から、普通に摂取しながら、身近に取れる

旬の食材を生かして、食事をしていけば、健康食に近いものに

なるのではないかと思う。

食は医なり。

まさに、食生活、そして、毎日使う油から見直すことも

時には大切なのかもしれない。

 

(*1) 文藝春秋6月号

 

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