2023年3月27日(月)
3月23日の大谷選手云々のヨギの資質などについて、書きました。
ヨギの資質は誰でも本質に持ってます。
無意識のヨギ的生活を送っている方たちは、多いのです。
ヨギ的資質の特性は、外界の刺激、つまり、五感覚器官を通して
入ってくる情報に、必要以上の影響をうけることがありません。
自分が最も安寧で心地よく、いられるように、自分本来の心に耳を傾ける
からです。
五感器官とは、目や耳、鼻や口、皮膚などの接触器官をさしますが、それ
だけではなく、不必要に恐れたり、悩んだり、”考える”というメンタルの
負の要素からも解放されていきます。
とかく、ヒトは、周りの意見や思惑や、常識、に影響を受けて
何が、自分を幸せにする考えかを自分で感じる力を失っていきがちです。
たとえば、マスクを外して良い時世になった今も、とる際に廻りに気をつかい、、
ニュース報道で、街の人たちの”いつ取るか?”の、声を拾っているのも、奇妙な
感じがします。
”マスク”装着は不必要とされた今、”周りがまだしている”からするという感覚は、
周囲との”調和”のためというより、”長いものに巻かれる”式の、日本人特有の、
迎合的安易さを感じてしまいます。(もちろんケースバイケースではありますが)
話を戻すと、日本では、座禅を組みます。
もともと仏教の座禅も、インドの古代から伝わる、ヨギの習慣からきています。
その背景について、インドの古代史文献のヴァカバッド・ギータには
次のような記述がありました。
4章1~2節に、
”このクリアヨガはマヌ(*1)からインドのSolar Dynasty の始祖
イクシュワクに教えられた”
マヌは有史以前の人物で ヴィヴァスヴァットという古代の賢者の弟子と
伝えられてます。
実はヴィヴァスヴァットこそ、 バカヴァッドギータの主人公、
クリシュナ神の前身(前世の姿)ともいわれています。
整理すると、現在にも残るヨガは クリシュナの前身といわれる、
ヴィヴァスヴァッドがマヌに、マヌが、さらに、太陽朝(*2)
(原文ではSolar Dynasty)の武家王朝の始祖に伝えたとヴァカバッド・
ギータに明記されています。
仏教との関係性がここでもわかります。
つまり、太陽朝といわれる、この王族から、仏教の始祖 ブッダが生まれました。
ヨガは、こうして、古代インドから現代にも続く座禅瞑想の中に生きている
わけです。
仏陀自身は、ブッダガヤで悟りを開く直前まで、何年もの間、悟りにつながる
瞑想をそこの洞窟に籠って、行っていました。
*
コロナ前に、この仏陀が悟りを開く前までこもっていた洞窟(現在は寺)
を訪れました。
そして、その岩屋の前に座り、下界を見下ろしました。
その視野には
下のような風景が広がります。
太古の昔からほとんど変わりがないのではないかと思われるほどの
ブッダガヤの草原が広がっていました。
こうして、仏陀が布教を始める前の瞑想(座禅)がこの地でこの洞窟で、
行われたのは感慨深いものでした。
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1) 有史以前のインドの立法者。
マヌ法典の作者といわれる この法典の原理は現代にいたるまでインドの
精神的律法に生きている
2) いまだにインドに行くと、太陽を早朝拝して儀式をする人達に出会う。
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