自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

エミール大師が教える、祈りを現実に実現させる方法

2014年11月04日 | 健康と直結する”一元論”について

ケオスの訳は”霊的実存”         平成26年11月4日

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 今日の記事は昨年6月30日の投稿を基調に書き添えています。

 著者はしがきから

わたしは、1894年に極東を訪れた11人の

調査団の一員であった。

3年半にわたる極東滞在中、

ヒマラヤの大師たちに接触した。

大師は私たちが 偉大なる法則の働きを

実証されるのを実際に見るために、

大師がたの生活の中に親しく入り込む

ことを許してくれた。私のノートを今ここに、

“極東における、大師たちの生活と教え”

と題して、発表するが、そこに盛られた内容を

そのまま受け入れるか、否認するかは、読者の自由である。

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大師が隊員の前で見せた、

パンの創造も 氷の創造も 結局は、宇宙の創造と同一、

創造するために必要な根本原理は 一つだと大師はいう。


それは 想念の中 に潜在する 未発エネルギーの操作、

普遍原質 (*1) として,蓄えられているものの,発現の方法

知ること であるという。


大師は言う。

愛する同胞たちよ。

初めに 言葉があり、言葉は神とともに在りました。


皆さんは このことが本当にお分りでしょうか?


この天地創造の初めには、後に形造られるべきものは、みな、

精神的普遍原質料(言い変えれば混沌~ケオス)の中に 

未顕の形 としてあったのです。


この言葉は 原語では、実存(Actuality) となっています。


ケオスと言う言葉は、誤って 混沌あるいは、相闘う状態

の意味解されているが、本当の意味は、明確にして

創造的な言葉として発声され、次第に具体的現実

となって、顕現しようと常に待機している,深い霊的実存状態

のことです。


神なる、大原理が 精神的普遍原質より、世界を創りだす際、

神は黙して、瞑想し給いたのです。

言い変えれば、神は理想的な世界を観じ給うたのです。


世界形成の素となる、原質をそのヴァイヴレーションが

低下するまで,御心の中に 把持し続け、しかる後、言葉を

落とし給うたら、世界が現出したのです。


或いはこう言い換えても良い。神が或る精神的原型を観じ

給うとき、世界形成に要する原質がその中に流れ入り、

この原型の上に 完全なる外形が出来上がったと。“(78

 

以上が 神の宇宙創造の仕組みであり、私たち日常の中の

創造もこれと変わらないことを 大師は次のように説明する。

 

“以上全部を、無限力の神が 如何に思いついたとしても、

いくら長い間、それを具体化しようと望み給うても,明確なる言葉

として無形のエーテル(すなわち、普遍的原質)の中に、投入

しなければ、何一つとして創造は行われなかった

あろうし、また、何一つとして 可視的形態となるものも

なかったでしょう。


このように、無限にして、全能なる創造主でさえ、その想念

と希望を目に見える形で結実、確立し実存から秩序ある形を

もたらすためには、‘在れ!’という、明確、積極的な言葉の

発声が必要だったのです。

 

故に、わたしどもも、何かの創造にあたっては、明確な手段

をとらなければならないのです。“(79


としたうえで、天国(今 ここにある実相の世界) について 

次のように語る。


天国には 物質というものは何一つ存在せず、すべては 

霊 のみであることを 知らなければなりません。

天国とは、完全なる 意識の状態、今此処、完全なる世界

であることを知らなければなりません。

それを受け入れることです。


そのような天国が 私どもの周りにあって、私どもの内なる

の開くのを待っています。

その目を通して、私どもの肉体は光となる。

それは太陽や月の光ではなくて、実に父なる神の光 です。

父なる神は、私たちの存在の奥に、今、此処に、在る。


物質性のものは、何一つとしてなく、すべては霊であること

知らねばならない。“79


 現象世界の本質世界を天国と 大師はいっているのであって、

われわれが死んでから行く世界という意味合いではない

今、此処 にある、その実相世界で創造が、行われるのだと、

師はいう。


光あれと、神は言い給うた

すると、その通りになった。


同じ方法で、‘空在れ’と言い給うと、その通りになった。

他の被造物もすべて同じ。 


創造とは、それぞれの形、理念をしっかり、意識の中に持ち

続けてから、言葉を発し給う。 

すると、理念が具象化する。


人間の創造もそうであった。 

神はわが姿にかたどりて 造り、物皆の上に君臨せしめん”、

これが人間を創造するときの神の理念だった。


それからというもの、人間は善のみしか見なかった。

神から離れ、二元論に落ち込むまでの間は、すべてが善かった。

しかし、二元論に陥った人間は、自分の想念の創造力で、

二つの物を作り上げてしまった。


片や善、片や悪、反対物という理由は、二つある以上、それは

相互に相反することになるからだ。


人間に本来備わっている完全な力により、悪を見つめること

によって、悪が造りだされてしまったのです。

もし、人間が悪を見なければ、悪は出現の力を与えられ

なかったでしょう。


しかし、神の眼から見れば、天国は初めから、今、此処に、

そして常に在るのです。

  ・・・略・・・

神は人間に対して、神同様に、自由、しかも、まったく神と

同じやり方でこの創造力を 駆使することを期待し給うのだ。


そのやり方というのは、まず、必要なものを確かめ、その型を

意識の中に描き続け、そのうちで、理想的なものを観じ、

それから、‘すでに与えられたり、善し’と言葉に出して言う

ことです。


そうすると、心的普遍質料がその中に流れ行って、型の中身

となり、観じたとおりの善きものとなって、出現するのです。“(80)

 

 

*1)

ここでいう創造の普遍的法則というのは、宇宙にある、

究極の質量を利用して

創造をおこなうことを指している。

宇宙はいくつも階層、あるいは次元より成り立つ。

それらがいわば同心円を 形造り、

次元階層を全く異にしながら、高い階層は

低い階層の世界に浸透しているという。

そうして、各界層毎に、その階層における、

質料(原料)があまねく満ちており、

その階層の一切の現象は同一質料によって、形成されている。

例えば、物質界には、物質という質料、原質が満ちている。

究極の質料は、あらゆる階層に 偏在する。

これを普遍質料と呼び、この質料によって、

パンの出現や、氷の出現を大師は為したという。 

この創造の原理を、ここで、説明している。

 

参考)

ヒマラヤ聖者の生活研究―自由自在への道 全5巻

S54年6月5日第五版

 ベアード・T・スポールディング著 

仲里誠吉訳 霞が関書房

 

  

 

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