自然治癒力セラピー協会=Spontaneous Healing Therapy Japan

自然治癒力を発揮させるために、心と体の関係を考えます。

癌と仲良し:自然治癒力発動

2015年06月01日 | 自然治癒力・生命力・発揮する考え方

異質なものへの恐怖心をとることが自然治癒力の第一歩   2015・6.1

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長堀医師の著書からのご紹介だ。

長堀医師が感心した一人の癌患者がいる。

人工肛門を取り付けてがんのため 通過する際

障害をもたらす腸の一部を体外に出した。

この時点での余命宣告は通常、半年前後、うまくいって、

一年前後が多いそうだが、この患者さんは予想を超えて

それから3年半の闘病生活を送られたという。

人工肛門をつけて、6週間に一度 数日間の入院をして

点滴の抗癌剤を受けた。

この患者さんの腹部はその頃には触診だけで ”それと

わかるほど腫れていた”のだが、痛みはなく、食事も

普通に取っていた。

 

長堀医師が感心したというのは、その患者さんの愛情豊かな

心とそれを映し出す笑顔だったという。

 

”いつ腸閉そくが起こってもおかしくなかったのですが、Mさんは

(食事もとれ、痛みもない生活を)一年半ほど、続けられたのです。

入院中、私は朝夕回診していましたが、そのたびに Mさんは

ベッドの上に正座し直し、ニコニコと 

’いつもお世話さまです。 ありがとうございます’と深々と頭を下げてくださいました。

私が病室に入るときはいつもカーテンを閉めているのですが、私だと

いうことは足音でわかるそうです。

Mさんがみせてくれる満面の笑顔に私は癒されましたが、と同時に

病状をしっかりと理解している彼女がなぜ、このように輝くような笑顔を

浮かべることができるのか、死が怖くないのか、と私は不思議に思って

おりました。

ある日のこと、いつものようにMさんの病室を訪れました。

この日もまた、素敵な笑顔を見せてくれたのですが、その後、いつになく

真剣な表情で、’先生、私は手術することになるのでしょうか?’と

尋ねてきたのです。

私は手術をしても癌を取りきれないこと、無理をするとかえって大変な

結果を招きかねないこと、現在抗癌剤が癌の進行を抑えていると考えられる

ことなどを説明し、手術は適当ではないと話しました。

すると、彼女はがっかりすると思いきや、にっこりとして

’良かったです。 私はいつ先生が手術の話をするのか心配でした。

だって、私には肝硬変の夫がいます。

私が長期間家を空けることが心配なのです。

この治療をがんばっていきます。”

と話してくれたのです。”

そして、この患者は長堀医師にこう言った、

”私は本当に夫のことが心配なのです。

あの人は私がいないとどうしようもない。

だから癌の神様にこうお願いしています。”

 

”もう少しおとなしくしていてくださいね。

私はもう少しあなたと頑張って生きていきます。

だから、大きくならないでくださいね。”

 

とお願いの言葉を医師に話した。

ここで長堀医師は思うのだった。

”Mさん自身の病状のほうが重いのに、どうしてそのように

ご主人に優しい気持ちを持つことができるのだろう?”

”ご主人にたいしてだけではなく、癌に対しても、友情や愛情

を持って接しているかのよう

だと。

 

以前ブログでも挙げたことのある、聖心女子大学元教授の

鈴木秀子博士は 病から奇蹟的回復を見せた人の特徴として

1) 現実/自分の運命の受容

2) 生きる意欲をもち、生かされているという認識と感謝

3) 人に尽くしたいという強い願望

を挙げている。

 

前回 ご紹介したハワイで活き活きと余命を生きた 飯島氏は

愉快なことがどうしたら楽しめるかを考える代わりに

今どんな良いこと、小さくてもよいから、できるかを考えよう

と提案している。

善をおこなうこと、その機会をもつだけで、

”あなたの生活健康がどうであろうと、そんなことはこれまでより、ずっとどうでも

良くなるのだ” と言葉を続けている。

 

受容、生かされていることへの気づき、そして、感謝、だからこそ、

誰かのために何かできることを見つけてみる~そうしているうちに

自分の病気や状況がさほど問題にならなくなるというのは、実行してみて

初めて感じる体験なのかもしれない。

 

ならば、健康な人は、この3つのポイントを、今に生かすことで

未病の予防につながるだろう。

活き活きと心が活動してこそ、身体に備わる生理的力も発揮できるというものだ。

長堀医師はこんな実例を出している:

”寺山心一翁さんはかつて右腎臓がんのため、右腎臓摘出、抗がん剤、放射線治療

法を受けましたが、その後、癌が肺と直腸に転移しました。

寺山さんはその死と直面する苦しみの中で自己治癒力を高める方法に気づき

ついにすべての癌が消失するにいたります。

その体験から著書’がんが消えた’の中で次のように語っています。

’あなたは自分自身を愛さなければなりません。

もちろん、癌も含めて。

これはとてもシンプルなことですが、実践するには勇気が必要です。

私はこれが誰もが持つ自然治癒力を解放する鍵だと信じています。’”

 

さて、癌に対しても愛を与える。

とすれば、細菌、バクテリア、などなど、”アレルギー抗原”も含めて 恐れるばかり

でなく 愛をあたえてみたらいかがだろうか?

無茶苦茶な話に聞こえるだろうか?

筆者は ’口の中には多くの細菌がいて、虫歯になったり、体内に入って悪さを

もたらす’ということを聞いたとき、細菌がいるのは事実だが、それが悪さを

働くということが ピンとこなかった。

細菌と仲よくすれば、唾液酵素のように、消化に効能を与えるのはもちろん、

”つばをつけておけば 治るよ” という 荒療治も一理あるとさえ感じるのだ。

ペットたちはみな傷口を舐めて治していたし、筆者が足の指の爪を深く切って

血を出したときも ペットが近寄り舐めてくれ、出血がおさまった。

 

衛生的に徹している人にはインド生活は不潔さで充満しているだろう。

ハエは飛んでいるし、牛のウンチは転がっているし、排水下水は 強いスコールが3時間も

降れば道路にあふれている。

そんな中で、15年いて、歯医者にかかったことのない筆者であるが

必ずしも歯磨きを生真面目にしていたわけではない。

むしろ、帰国後、歯石をとってもらった日本の歯医者さんに

”なんだか、やけくそになっているような磨き方ですね!”と注意されて

上記の”細菌君の恐怖”を教えていただいたぐらいなのだ。

 

相変わらず、やけくそな磨き方しかしていないし、其の後7年たった今でも

歯医者さんには無縁でいられるのも有り難い。

手洗いの大切さを子供に教えるのは大切だが、~石鹸でばい菌をシャットアウトしないと、

病気になるという考え方には疑問がある。

敵のように、細菌やばい菌に必要以上の神経を使うのも、逆効果かと思う。

 

昨今 花粉や自然の物質(犬猫を含めて)アレルギーが増えているのも、

そうした異質なものとの共存、愛 を忘れた結果ではないかと感じるときがある。

異質なモノへの恐怖、それが心に蓄積されていると自然と適応能力は減少する。

子供たちには、自分の中にある 無限の生命力の強さを教えることの方が

花粉を恐れることを教えるより、はるかに有効なような気がする。

 

 

 

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