調査団の前に、幽体を肉体波動に落として出現 平成25年7月8日
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著者はしがきから
わたしは1894年に極東を訪れた11人の調査団の一員であった。
3年半にわたる極東滞在中、ヒマラヤの大師たちに接触した。
大師は私たちが 偉大なる法則の働きを実証されるのを
実際に見るために、大師がたの生活の中に親しく入り込む
ことを許してくれた。
私のノートを今ここに、“極東における、大師たちの生活と教え”
と題して、発表するが、そこに盛られた内容をそのまま
受け入れるか、否認するかは、読者の自由である。
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概略)
病人の癒しの目的が果たせて、翌朝、一隊は出発した。
他の同僚に 著者が見たヨハネの記録を見て欲しくて、
12マイル離れた聖ヨハネゆかりの村に立ち寄ることにした。
同僚たちは、一通り、ヨハネに関する記録に目を通し、
感銘を受けている様子だった。
そして、共に、記録に記述されているヨハネの足跡をたどり、
地図を造るという計画をたてた。
こうして、第4分隊と行動をとっていた、大師は、第一、
第三分隊からの音信をもって、知人の大師とともに、現れた。
その方は、エミール師とは異なる この村で生まれた方で、祖先が
そのヨハネの記録を残したといわれていた。
その祖先の方は、すでに、5代前にさかのぼるのだが、肉体のまま、
霊界に移行され、現象界との往来も、意思によって、
自由にできるという高い悟りの境地におられるということだった。
そこで、調査隊は、エミール師の知人の大師にお願いして、
ご先祖の霊体を 今 顕現していただき、会見に 一緒に
出ていただきたいと望みを伝えた。
そして、その同意を得て、みんなが揃ったところで
会見が始まった。
以下、著書から引用する:
“さて、数分間は、座っていたかと思う間もなく、35歳くらい
にはなろうかと思われる 一人の男が突然室内に顕れた。
紹介が住むと、握手を交わしたものの、その姿には、一同度胆を
抜かれた。
きっと、5代前の先祖ということで、大変な老人に違いないと
想像していたからである。
背丈は中の上というところで、ごつごつした感じの身体つき
であるが、その顔は、これまで見たことがないほどの親切さに
あふれ、動作の一つ一つに、人格の息吹が感じられる。
その全体からは、私たちにしることのできないある種の光が
出ていた。“
(143)
こうして 出現したヨハネの記録を書いたといわれる先祖の霊体は、
まるで体を持っている現代の人のように、握手までして、
皆との会見に臨む。
エミール師とジャストも、彼ら(師と先祖)と手を握り、
数分間は何も言葉の発せず、沈黙のまま 立っていた。
さて、一同 着席して、先祖の霊体である、今しがた、室内に姿を
現した方が語りだした。
“今晩のこの会見は、皆さんに翻訳して読んできかせてあげた
古文献を、もっとよく理解したいというところから、皆さんの
方から申し込まれたものです。
実はその記録を造り、今日まで維持してきたのは私です。
あの偉大なる魂の洗礼者 ヨハネのことは 大変あなた方を
びっくりさせましたが、それは、この土地にわたしどもと
一緒にいた頃の実際の出来事なのです。
その記録でもお分かりのとおり、彼は驚くべき叡智の在る人でした。
ヨハネは、私どもの奉じている教えが真理であることを良く知って
はいたが、本当の悟りまでは、まだ、達してはいなかったようです。
本当の悟りを開いていたら、死をみることは決してなかったはずです。
私はちょうど、この部屋にいて、ヨハネと私の父が話し合うのを
聞いたことがあります。
また、ヨハネが多くの教えを受けたのもここで、父が肉体と
ともに、霊界に移行したのも、ヨハネがそれを目撃したのも、
此処でした。
私の父方や母方の者で、いわゆる死ぬときに、肉体を持って
霊界に移行しなかったものは、一人もいません。
かかる死は、肉体を霊的に完成し、生命=神の深い霊的意識を
よく、把握するようになり、人生を神の見るが如くに 見る
ようになったことを意味します。
そうなったとき、最高の教えを受ける特権を得て、この高き層
より、すべての人々を救うことができるようになります。
…略
もっと、光を受けようとして、光に向かって努力する人を、
この方々は援助しようとして、手を伸ばしておられます。
そのために私たちが ‘普遍なるもの’ の中に放送している
メッセージは地球のあらゆる箇所で、感応力のある
神の子らが解読しつつあります。“[144]
ここで興味ある事実(だとしたらだが・・) 聖ヨハネが
ヒマラヤのとある村で修行をしていたこと、それに関する記録が
残っていたこと、そして、調査隊員の呼んだ霊体で現れた5代前
の先祖がそれを記していたこと。
さらに、5代前 というと、人間寿命から考えると数百年の
単位だが、エミール大師を含め、ヨギ(悟りを開いた修行者や
霊体に自由に昇華できる波動をもった大師)にとって、一生は
たぶん 我々の言う寿命をはるかに超えた存在であることが
わかる。
なぜなら、ヨハネはすくなくても、キリストに洗礼を与えた人
であるのだから、キリスト誕生以前に肉体として生まれていた
ということになるからだ。
しかし、時 というのは、きっと、千年 百年 などという
単位自体がとても短い間でしかないのだろう。
それは、この現象の中に生きている人たちだけの通念と概念に
過ぎない。
ほんとうは、私たちは時間も、空間も超越している存在である
本質を内に秘めているに違いない。
参考)
ヒマラヤ聖者の生活研究―自由自在への道 全5巻
S54年6月5日第五版
ベアード・T・スポールディング著 仲里誠吉訳 霞が関書房
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