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国民投票

2008年06月13日 | トマス小野田神父(SSPX)のひとり言
アヴェ・マリア!

 愛する兄弟の皆様、
 
 ドイツではもっとも民主的だと言われていたワイマール憲法のもとの選挙で、ヒトラーが生まれました。

 ユダヤでは、国民投票によって、天主が磔(はりつけ)にされ、極悪犯人が釈放されました。

 2000年前、ユダヤの地では、イエズス・キリストについてこう言っていました。「見よ、彼は全てのことを良くした、彼は聞こえない耳を聞こえさせ、おしを話せるようにした」と。その同じイエズス・キリストについて、悪人だと言うのです。そうでないなら何故ピラトのもとに告発するだろうか、と。

 ユダヤの人々は、イエズス・キリストについて、誠実で人の顔色をうかがわない人だ、と言っていました。その同じイエズス・キリストについて、彼らは人をそそのかしている、と告発したのです。

 彼らは、イエズス・キリストを彼らなりの手作りの王にまつり上げようとしました。イエズス・キリストは、それから何度か逃げ出したほどです。その同じイエズス・キリストについて、彼らは、この男は自分を王にしたがっていると告発したのです。

 矛盾、混乱、恥知らず、いい加減、無責任。彼らは言いたい放題でした。

 彼らの行動は更に酷く、残酷で、非道でした。

 おとなしいイエズス・キリストを園で強盗を捕らえるかのように逮捕し縛り上げ、大司祭のもとでは顔を殴りつけ、嘲り、罵りました。「十字架に付けよ! 十字架に付けよ!」
「その血は、私たちと私たちの子孫にふりかかるように!」

 人民の叫びは、怒りに満ち、アンナ、カイファ、ピラトの残酷さをはるかに上回っていました。

 私たちの主イエズス・キリストは、もういい加減いいにしてもらいたい、もう十分だ、これ以上いったい彼らから何を期待することができるのか、とどれほど思ったことでしょうか。いいえ。少しもそうではありませんでした。

 私たちの主は、彼らのことを「牧者のいない羊」と思って、憐れんでおられました。

 弟子たちが、彼らの不信仰に腹をたてて天から火を降らして彼らを罰することを主張した時、イエズス・キリストは弟子たちを叱りつけ、彼ら人民を擁護しました。

 イエズス・キリストは、最悪の非道と残酷と不正義の真っ只中で聖父にこう祈りました。「聖父よ、彼らを赦し給え、彼らはそのなすところを知らざるなり」と。


 みんなそう言っている、民主主義的だ、人民裁判、多数決で決まったことだ、と言ってどれほど多くの悪が犯された・犯されようとしていることでしょうか。同性愛の「結婚」の法定化、堕胎、ポルノ、常軌を外れた性教育。
 
主よ、我らを憐れみ給え!
天主の御母聖マリアよ、我らのために祈り給え!

トマス小野田圭志神父(聖ピオ十世会司祭)

--このブログを聖マリアの汚れなき御心に捧げます--

アヴェ・マリア・インマクラータ!
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