局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

帯の乱れ~船場吉兆→脱線

2008-05-29 17:40:21 | 様々な思い
雨の朝、久しぶりにニュースに続くワイドショーなどのんびり見ていた。
船場吉兆おかみの廃業会見をやっていた。

まあね、高級料亭としたらやったことはあまりにセコイ。
それについて私が言及するつもりはありませんが・・・(どうせ行かないしな)

でも この映像を見てなんだか憐れになった。
思いっきり乱れたお太鼓の結び方。まくれあがった垂れ先。
会見に臨む時に 誰も注意してあげず、直してあげてもなかったのだろう。
側近でそういう注意をしてあげる人さえいないのだろうか?

そこに女将の深い孤独を見てしまった。

偉大な父の跡をついで 名門料亭の経営者としての地位を築いてきたはずなのに、自業自得と言うのは簡単だけど やはりあの年でああいう場に晒されるのはかわいそうと思ってしまう。
だいたい 元社長のダンナはどうしたんだろう?使いまわしを指示してたのは彼だったのじゃないのかしら? 奥さんだけを矢面に立たすって情けないオトコだわね とも思う。

話は戻って、高級そうな着物と帯だけに余計乱れが気になった。
やはり着物を着付ける時って 心が乱れていたり、何かに気を取られてあせっていたりすると出来上がりが無様になるんですよね。
私も気をつけよう・・・・

  * * *

ところで 帯といえばですが。
最近 観劇や美術館はもちろん 食事やちょっとした飲み会も着物で行くことも多い。
オトコ友達も一緒の飲み会での場合酔いが廻ると必ず聞かれる事は
「時代劇で あ~れ~って感じで悪代官なんかに女が帯を解かれるやつあるじゃん その帯でそういうことできるの?」←表現方法は色々だが まあこんな具合の質問。 比較的真面目と言われるヤツでも聞いてくるのよね。オトコってしょうもないね。
もちろん夫にも聞かれた(アホ)

結論としては お太鼓結びじゃできません。あのお太鼓結びの上の部分に帯枕が入りその紐を前で結んでいるし、それを覆う帯揚げ、帯を留める帯締めと案外解くまでに手ごわい帯結びであるので 男性諸氏は覚えておかれたい(ってレクチャーしてどうする)
例外は 浴衣の時の半幅帯である。あれは帯締めも使わず帯自体を一結びしてあるだけなのでそれをほどければ比較的簡単に くるくる あ~れ~ができるはずであります。
そもそもお太鼓結びって言うのは 江戸末期 亀戸天神の太鼓橋が作られてその渡り初めの時に 深川(?)芸者がそれにちなんだ帯結びってことで提案したものが明治になって広まったわけです。
ですから、それ以前の江戸時代では 武士の女房たちは文庫結び、町人の女房は貝の口なんかで今の浴衣帯のような結び方が一般だったようなので あ~れ~も可能だったのであろう。

船場吉兆の話を書くつもりで 思いっきり話がそれましたが まっいいや このままアップします。
コメント (12)
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