局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

ル・パルクと薔薇空間と

2008-05-25 22:57:11 | 見る(映画 劇場 美術館など)
昨日はオーチャードホールでパリオペラ座バレエを見てきた。

  

 肉体のエロスや暴力を取り上げた作風で知られるプレルジョカージュが、94年、パリ・オペラ座のために振り付けたのが『ル・パルク』だ。歴史あるオペラ座での上演を意識し、舞台に選んだのは18世紀フランスの美しい庭園。宮廷衣裳を身につけた人びとの遊戯のような恋模様から、肉体と肉体をぶつけ合うような激しい愛まで、変化していく男女の関係が、モーツァルトの音楽にのせてドラマチックに展開されていく。主演のカップルにはレティシア・プジョル×マニュエル・ルグリ、エミリー・コゼット×ニコラ・ル・リッシュ(Wキャスト)という、オペラ座を代表するエトワールが勢ぞろい。中でも、94年初演のオリジナルキャストであるルグリの登場は注目を集めそうだ。舞台稽古ではプジョル×ルグリのペアが踊り、端正かつパワフルな踊りと細やかな心理表現で、切ないばかりの情愛を見事に表現した。

(シアターガイドHPより)




   


コンテンポラリーバレエというのは初見だったが 振り付け・演出家であるアンジュラン・プレルジョカージュの言う 「いかなる古典作品も最初に上演されたときはコンテンポラリーだったのです。」これは真実なのだろう。ただこれが時代を超えて支持されて古典として残るか否かと言うのは今の観客の私達の評価なのだろう。

私は、モーツァルトの音楽をバックに17世紀の衣装で踊る場面で古典の雰囲気も味わえ、庭師に代表されるコンテンポラリーダンスの動きも見られて 一演目で二度おいしいという舞台で お徳感があった。

ただ 3幕の間、休憩時間もなく、幕が一瞬閉まるだけで息をもつかずに2時間が過ぎてしまって もう少し休憩時間とかゆとりがあっても良い気がしましたが・・・

      * * * 

その後時間が空いたので そのままBunkamuraミュージアムへ

ここでは 「薔薇空間 宮廷画家ルドゥーテとバラに魅せられた人々」 展をやっていた。



ル・ドゥーテはフランス革命動乱期にマリー・アントワネットやナポレオン妃ジョセフィーヌに仕え、バラの花の魅力に取り付かれて銅版画バラ図譜を完成させた画家である。バラのラファエロとも言われている。

事のついでで入った美術展だが これがよかったのよね。

  

ワイルド・ローズからオールドローズを経て モダンローズへの系譜。
乙女の雰囲気のバラ、野生的なバラ 花は美しいが荒々しいトゲを茎一面に携えているバラ。
それぞれのバラの個性を克明に写された図譜・・・

これはこれから私のファブリックペイント、チャイナペイントにも参考になりそうである。

ミュージアムにはバラの香りがたちこめていた。なかなか粋な演出。

 ←隣の玄関先の弦薔薇(改めて見るとバラって美しい)

目も耳も鼻も 心地よいものに酔いしれた一日だった。

コメント (2)
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