友人Tに誘われて下町方面へ・・・
彼女の友達が古い布を使って作る細工物を習っていて その先生の作品の展示会があるという。
「局ちゃん 着物好きでしょ? 多分興味深いと思うよ。つきあってよ」
う~ん 針糸系って自分も苦手だからあんまり興味ないんだけどね。ハワイアンキルトの展示会なんて見たことあるけど特に感動もしなかったしな・・・ とも思ったがTと遊ぶのは楽しいのでお付き合いすることにした。
場所は稲荷町の 東京O屋(Oは松です)ビル からかみの老舗らしい。吹き抜けの空間もあってモダンなビルだったが その中に飾られているのは日本の和紙や布。 その融合がなかなか素敵だった。
こんな展覧会
まずはアンティークの着物の展示を見る
江戸時代の打ちかけ お金持ちの商人が作らせたものらしい。なので御所車などの身分の高い人が許された柄は使われず ニワトリが刺繍してあるという珍しいもの。すんごい凝った日本刺繍がほどこされてあった。江戸商人の心意気が感じさせられる逸品。
広重うつしの帯 これも全部刺繍 極細い糸で雨や小さな人物の着物の柄まで刺してある。繊細な繊細な細工。
笑ったのはこの羽織裏だった。 芭蕉の葉の間で雀がHしているサマ。どんな人が染めさせたんだろうか?
面からは見えない羽織の裏にこんなキッチュな柄を背負って 脱いだ時にちらっと人に見せて内心でにやっとしたのだろうか?
江戸のオトコのしゃれ心を感じたわ。
階を下がって 先生の作品。アンティークの着物や布をはいだり 毛糸などと組み合わせたりしてオリジナルな作品を作ってある。
男物のショートコートと着物の小切れをつないだタペストリー
ワタシは着物は着物の形で着るほうが好きだけど 何度も水をくぐったり着るべき人がいなくなってしまった着物がこうやって新しい生命を吹き込まれるってのも悪いものじゃないなと思った。
一月 (忘れた)二月 (梅)三月(貝合わせ)
四月(桜) 五月(忘れた)六月(あやめ)
(
七月(ほおづき) 八月(ひまわり) 九月(お月見)
十月(露芝)十一月(紅葉)十二月(椿)
某奥様高級雑誌に連載されたという 巾着。 月ごとにほどこされた細工がなんとも可愛らしい。これも巾着の裏という普通には見えにくいところに凝る 江戸の粋の意識の伝承ってところかしら?
これらは みんな小さな袋になっている。箏爪などを入れるのに使う。奥ゆかしく楽しい細工物。
何枚も細い布をはぎ合わせて作った 手の込んだ巾着
犬張子や はいはい人形なども布細工 人形は赤ちゃんの月数に応じて やっと腹ばいになれたばかりの子や もうじき立ち上がれそうな子まで。髪の毛は糸じゃなくて黒い繻子の布を細かくほぐしたものなんですと。
(これらの写真は案内してくれた方から許可をもらって撮ったもの どんどん撮影してくださいと言われた。なので宣伝もさせていただきます。会期は来週19日まで。11時~17時 銀座線稲荷町から浅草通りを浅草方面に向かって左側のビル 徒歩二分 入場無料)
Tのお付き合いのつもりで 見るまではそんなに期待して出かけた展示会じゃなかったが、気がついたら夢中になってみている自分がいた。
こういう細工もワタシたちのご先祖さまから伝承されたもの。細工自体の技法もそうだけど 昔の布の凝った染めや織りや刺繍に改めて感動させられる。
ザンネンなのは こういった伝統を継ぐ人たちがどんどん居なくなっている現状である。
それは次に見たところでも感じられた。
この後ランチして
この辺のサラリーマンの食べる定食屋でTと食べたアジフライとコロッケランチ。ご飯と味噌汁お代わり可で600円。
いいね 下町値段って。
久しぶりにかっぱ橋へ
Tがシュウマイなどを蒸かすミニ蒸篭が欲しいというので見てみる。たくさんある蒸篭セットは一段が400円から500円程度だった。三段セットで鍋付きでも2500円くらい。
何軒かの店をのぞいてみたら すごくしっかりした作りのものが一つだけ置いてあってそれは三段鍋付きで7500円。
どうしてそんなに価格が違うかと言えば 安いのは中国製 高いのは日本製だからであった。
比べてみると ざるの縁の処理や 重ねた時の密着感など全然違うんですよ。日本製の方がずっとしっかり精巧にできている。
しかし品揃えは少なく中国製が殆ど・・・
そんなにこだわりがなければ 安いほう買うもんだよね。こうやって日本製は駆逐されて中国製に取って代わられるわけですね。
しかしかっぱ橋も中国人の店が結構あるのね。一見江戸切子と思ったガラスのぐい飲みを見ていたら 中からおばさんがでてきて
「三つで千円ね、今日はお祭りサービスよ」と中国なまりで言われた。
「やっぱここは made in Japan買わなきゃだよね 」と却ってにわかナショナリストになった我々。Tは太っ腹に日本製の蒸篭を購入。
ワタシは日本の誇る 食品サンプルの店で
食べたくなるようなミニタルトのストラップを買ったのであった。
着物や帯などの伝統衣装の領域もそうだけど、こういった職人技の道具とか工業製品の技術とか 日本の誇るワザは残って欲しい。 残さなければならない。
なるべくこれからは日本製品を選んで買おうと心に誓ったのであった。
ワタシの力なんてとっても小さいけれど・・・
1000円のストラップ買って威張れたもんじゃないけど・・・
彼女の友達が古い布を使って作る細工物を習っていて その先生の作品の展示会があるという。
「局ちゃん 着物好きでしょ? 多分興味深いと思うよ。つきあってよ」
う~ん 針糸系って自分も苦手だからあんまり興味ないんだけどね。ハワイアンキルトの展示会なんて見たことあるけど特に感動もしなかったしな・・・ とも思ったがTと遊ぶのは楽しいのでお付き合いすることにした。
場所は稲荷町の 東京O屋(Oは松です)ビル からかみの老舗らしい。吹き抜けの空間もあってモダンなビルだったが その中に飾られているのは日本の和紙や布。 その融合がなかなか素敵だった。
こんな展覧会
まずはアンティークの着物の展示を見る
江戸時代の打ちかけ お金持ちの商人が作らせたものらしい。なので御所車などの身分の高い人が許された柄は使われず ニワトリが刺繍してあるという珍しいもの。すんごい凝った日本刺繍がほどこされてあった。江戸商人の心意気が感じさせられる逸品。
広重うつしの帯 これも全部刺繍 極細い糸で雨や小さな人物の着物の柄まで刺してある。繊細な繊細な細工。
笑ったのはこの羽織裏だった。 芭蕉の葉の間で雀がHしているサマ。どんな人が染めさせたんだろうか?
面からは見えない羽織の裏にこんなキッチュな柄を背負って 脱いだ時にちらっと人に見せて内心でにやっとしたのだろうか?
江戸のオトコのしゃれ心を感じたわ。
階を下がって 先生の作品。アンティークの着物や布をはいだり 毛糸などと組み合わせたりしてオリジナルな作品を作ってある。
男物のショートコートと着物の小切れをつないだタペストリー
ワタシは着物は着物の形で着るほうが好きだけど 何度も水をくぐったり着るべき人がいなくなってしまった着物がこうやって新しい生命を吹き込まれるってのも悪いものじゃないなと思った。
一月 (忘れた)二月 (梅)三月(貝合わせ)
四月(桜) 五月(忘れた)六月(あやめ)
(
七月(ほおづき) 八月(ひまわり) 九月(お月見)
十月(露芝)十一月(紅葉)十二月(椿)
某奥様高級雑誌に連載されたという 巾着。 月ごとにほどこされた細工がなんとも可愛らしい。これも巾着の裏という普通には見えにくいところに凝る 江戸の粋の意識の伝承ってところかしら?
これらは みんな小さな袋になっている。箏爪などを入れるのに使う。奥ゆかしく楽しい細工物。
何枚も細い布をはぎ合わせて作った 手の込んだ巾着
犬張子や はいはい人形なども布細工 人形は赤ちゃんの月数に応じて やっと腹ばいになれたばかりの子や もうじき立ち上がれそうな子まで。髪の毛は糸じゃなくて黒い繻子の布を細かくほぐしたものなんですと。
(これらの写真は案内してくれた方から許可をもらって撮ったもの どんどん撮影してくださいと言われた。なので宣伝もさせていただきます。会期は来週19日まで。11時~17時 銀座線稲荷町から浅草通りを浅草方面に向かって左側のビル 徒歩二分 入場無料)
Tのお付き合いのつもりで 見るまではそんなに期待して出かけた展示会じゃなかったが、気がついたら夢中になってみている自分がいた。
こういう細工もワタシたちのご先祖さまから伝承されたもの。細工自体の技法もそうだけど 昔の布の凝った染めや織りや刺繍に改めて感動させられる。
ザンネンなのは こういった伝統を継ぐ人たちがどんどん居なくなっている現状である。
それは次に見たところでも感じられた。
この後ランチして
この辺のサラリーマンの食べる定食屋でTと食べたアジフライとコロッケランチ。ご飯と味噌汁お代わり可で600円。
いいね 下町値段って。
久しぶりにかっぱ橋へ
Tがシュウマイなどを蒸かすミニ蒸篭が欲しいというので見てみる。たくさんある蒸篭セットは一段が400円から500円程度だった。三段セットで鍋付きでも2500円くらい。
何軒かの店をのぞいてみたら すごくしっかりした作りのものが一つだけ置いてあってそれは三段鍋付きで7500円。
どうしてそんなに価格が違うかと言えば 安いのは中国製 高いのは日本製だからであった。
比べてみると ざるの縁の処理や 重ねた時の密着感など全然違うんですよ。日本製の方がずっとしっかり精巧にできている。
しかし品揃えは少なく中国製が殆ど・・・
そんなにこだわりがなければ 安いほう買うもんだよね。こうやって日本製は駆逐されて中国製に取って代わられるわけですね。
しかしかっぱ橋も中国人の店が結構あるのね。一見江戸切子と思ったガラスのぐい飲みを見ていたら 中からおばさんがでてきて
「三つで千円ね、今日はお祭りサービスよ」と中国なまりで言われた。
「やっぱここは made in Japan買わなきゃだよね 」と却ってにわかナショナリストになった我々。Tは太っ腹に日本製の蒸篭を購入。
ワタシは日本の誇る 食品サンプルの店で
食べたくなるようなミニタルトのストラップを買ったのであった。
着物や帯などの伝統衣装の領域もそうだけど、こういった職人技の道具とか工業製品の技術とか 日本の誇るワザは残って欲しい。 残さなければならない。
なるべくこれからは日本製品を選んで買おうと心に誓ったのであった。
ワタシの力なんてとっても小さいけれど・・・
1000円のストラップ買って威張れたもんじゃないけど・・・