青年館にて 雪組公演
ロシア作家 プーシキンの小説をミュージカル化したもの。
確立された文学作品を舞台化したものってある程度原作に忠実であれば安心して見られる。
言っちゃなんだが たまにオリジナル作品で ありえないだろ? ご都合的すぎるだろ? というものも見受けられるので。
ただ演出次第でつまらなくもなるし自分のイメージと違うととてつもない違和感に襲われて却って集中できないものもあるのだけど・・・ (去年の月組の源氏物語原作モノなんてその類だったっけ)
昨日のは面白かった。
19世紀初頭に生きた 身分、家柄も良くて頭脳も容姿もすぐれているエフゲーニフ・オネーギンというロシア貴族の青年。
プライドも高く人をよせつけない影が 当時の貴族社会の中でその影に惹かれる女性たちから人気を博していた。
そこで享楽的な日々を過ごしながらも自分の生きる意味を見出せない。病気の伯父の領地に見舞いにいって そこで幼馴染の青年ウラミージル・レンスキーと婚約者や 内省的で知的な女性 ターニャと巡り合う。
自然と詩作を愛するレンスキーの田舎じみた理想主義にイライラしたのか(とワタシは思った)ターニャの恋心を拒むきっかけにするためか、事の弾みで決闘となりレンスキーを殺してしまう。
そしてロシアにいられなくなりヨーロッパ放浪の旅に出て5年後に帰って来たロシアの地で公爵夫人となったターニャと巡り合う。
演出家の植田さんもこう書いている
「・・・過去の時代からの脱却を望みながら、未来の展望が見えず、ただ悶々と時を過ごすやりきれなさ・・・ 18世紀から19世紀へと移り変わるロシア貴族社会の中に生きたオネーギンの苦悩は、20世紀が過ぎ21世紀という時代を模索する現代の我々にも通ずるものがあるように感じます。・・・・・」
時代が変わる時の大きな波に飲み込まれたり、また変わらない時代の閉塞感の中でもがいたり 時代時代で若者の悩みは違うけど自分の無力さはがゆさを感じて虚無的になったり 目の前の享楽を求めて その時が過ぎたときの何も残らない虚しさをかみしめたり。 繊細すぎて 考えすぎて 却って何もできない・・・そういう人たちって一定の割合で存在する。
その一見恵まれた資質を持っているのに それがその人自身を決して幸せにしているわけではない美しい青年っていう役回りが 轟さんによくマッチしていたと思う。
↑ ホンにカッコイイ・・・ワタシの中では口ひげの似合うジェンヌ No1です。
ロシア作家 プーシキンの小説をミュージカル化したもの。
確立された文学作品を舞台化したものってある程度原作に忠実であれば安心して見られる。
言っちゃなんだが たまにオリジナル作品で ありえないだろ? ご都合的すぎるだろ? というものも見受けられるので。
ただ演出次第でつまらなくもなるし自分のイメージと違うととてつもない違和感に襲われて却って集中できないものもあるのだけど・・・ (去年の月組の源氏物語原作モノなんてその類だったっけ)
昨日のは面白かった。
19世紀初頭に生きた 身分、家柄も良くて頭脳も容姿もすぐれているエフゲーニフ・オネーギンというロシア貴族の青年。
プライドも高く人をよせつけない影が 当時の貴族社会の中でその影に惹かれる女性たちから人気を博していた。
そこで享楽的な日々を過ごしながらも自分の生きる意味を見出せない。病気の伯父の領地に見舞いにいって そこで幼馴染の青年ウラミージル・レンスキーと婚約者や 内省的で知的な女性 ターニャと巡り合う。
自然と詩作を愛するレンスキーの田舎じみた理想主義にイライラしたのか(とワタシは思った)ターニャの恋心を拒むきっかけにするためか、事の弾みで決闘となりレンスキーを殺してしまう。
そしてロシアにいられなくなりヨーロッパ放浪の旅に出て5年後に帰って来たロシアの地で公爵夫人となったターニャと巡り合う。
演出家の植田さんもこう書いている
「・・・過去の時代からの脱却を望みながら、未来の展望が見えず、ただ悶々と時を過ごすやりきれなさ・・・ 18世紀から19世紀へと移り変わるロシア貴族社会の中に生きたオネーギンの苦悩は、20世紀が過ぎ21世紀という時代を模索する現代の我々にも通ずるものがあるように感じます。・・・・・」
時代が変わる時の大きな波に飲み込まれたり、また変わらない時代の閉塞感の中でもがいたり 時代時代で若者の悩みは違うけど自分の無力さはがゆさを感じて虚無的になったり 目の前の享楽を求めて その時が過ぎたときの何も残らない虚しさをかみしめたり。 繊細すぎて 考えすぎて 却って何もできない・・・そういう人たちって一定の割合で存在する。
その一見恵まれた資質を持っているのに それがその人自身を決して幸せにしているわけではない美しい青年っていう役回りが 轟さんによくマッチしていたと思う。
↑ ホンにカッコイイ・・・ワタシの中では口ひげの似合うジェンヌ No1です。