局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

小劇場も楽し

2011-11-24 22:40:04 | 見る(映画 劇場 美術館など)
建築士Nちゃんから誘われ 彼女の友達の劇団の公演へ。



ここのところちょっとご無沙汰だったがこの劇団の公演は何度も見に行っている。

開始が7時半だったのでちょっと彼女の事務所によっていくことに。



今月末 マンションの一室を買って事務所としてオープンしたのである。

「おめでとう 景気いい話だね~」と言ったら、前のところがあまりにも老朽化してたし 古い耐震基準の賃貸向けのマンションなので震災の被害もハンパなく 怖くてずっとそこで過ごすのも精神的に苦痛になったとのこと。
「そんな儲かってないんだけどさ~ 老後に向けての貯蓄代わりだよ」とのこと。
さすがである。
Nちゃん事務所で軽く夕飯を食べて劇場へ。

彼女は空間把握の天才である。我が家のリフォームも頼んだことがあるんだけど、家の中を一回りしただけでたちどころに改築後のイメージ図を描いてくれた。
その後 家に一度しかきたことがないのに リフォーム関係の業者さんに渡した 我が家の地図というのが10年以上住んでいた私が書くよりはるかに正確で(もっとも私がきわめつけ地図が読めない女なのでもとより地図なんか書けるわけはないんだけど) 一方通行で鋭角に曲がる道のその角度まできちんと反映されているので我々夫婦はたまげたことがある。

そんな彼女と一緒にどこかに行くと 迷わないのは当然で電車の乗り換えや駅の出口の選択などもすべて頭に入っているようで まるで無駄に歩くことがないのである。彼女についていって車両に乗ると 駅につくと階段が目の前にあり、そこから最短歩いて地上に出て一度見た地図を見直すこともなく初めて行くはずの目的の場所にたどりつく。

「いいねえ Nちゃん どうしてわかるの? 地図とか乗り換えとか」と感心すると
「言っちゃ悪いけど 局ちゃんがどうしてわかんないかあたしにはわからんのよ。 だいたいさ、どうして地図を回すかね。 北が上の方がわかりやすいじゃん」とのこと。

今までの人生、空間把握が苦手で方向音痴としてどれだけ損をしてきたことか・・・ 神様が足りない能力を一つ補ってくれると言ってくれたら 迷わず空間把握能力(せめて人並)をいただきたいものである。

あっ 話がそれたが

劇団の本公演のHPからそのままひっぱってきちゃったが 見たのはこれ ↓



新宿三丁目の穴倉みたいなところの劇場で、狭い階段で通じる出入口が一つしかなく 公演前に 「非常口は ・・・ ええ ここしかありません・・・ 何かあったら案内しますので落ち着いた行動をお願いします」と注意があって失笑を買っていたが、ホントに何かあったら怖そうだし、案内された座席は前から三番目の平場で 座席の幅は狭くて しかも前には座高高いオトコ三人組が立ちはだかっているといった最低の席であった。
舞台もそんなに上がってないのでその座高オトコたちの頭のかげから首をあっちこっちしてのぞかなくてはならないし足もだせず組めず正座も下が硬くてできずの足腰最悪の席であった。

しかし、その悪条件にもかかわらず・・・

おもしろかったのである。 心から笑えて楽しめたのである。

作品がしっかりしていると こうも面白いものなんだなと実感。
今までのこの劇団は ハチャメチャな笑い ノリでゲラゲラ笑えることは笑えるが あとに残るのはあまりなかったのである。

しかし 昨日のはね。
脳腫瘍?で助からないと宣告された主人公。 夢を抱いて東京に出てきたものの何をしてもうまくいかない。恋人と思っている女からはお金をしぼりとられるばかり。 そこに現れたのが怪しげな関西弁をあやつる神様とその神様に呼び集められた七福神の面々。

この劇団ぽいノリの良さも残しながら整合性のあってあとに温かいものが残るストーリーは素敵だった。

作品もよかったけど 役者さんたちもホントに演じるのが好きなベテランさんたち。小劇場系の公演って自分にとっての合う合わないとかの当たり外れも大きいんだけど、当たった時の満足感って格別なものがある。

Nちゃんとも 「すごい化けたね~」「ホント面白くなってたね~」「もう一度見たいくらいだね(今度はまともな席で)」と言い合って満足して家路についた夜だった。
また見たい。(ヅカを半分に減らしてこの手を開発しようかな・・・)
コメント (6)
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