ドラ結婚までの道 vol.10
この日曜日、ちょっと用事があってオットがドラに電話したところ、披露宴の試食会中だったらしい。引き出物も決まったみたいだし一応着々と準備は進んでいる様子。
ドラ&M子は案外しまり屋である。招待状の宛名書きを式場にお願いすると結構高額なことを発見し、「自分たちでやります」と言ったらしい。ドラはかなりの悪筆である。「そんな汚い字でよく会社勤めできるね」と言ったところ「今頃手書きなんか仕事で使わねーよ」とのこと。
そういえばM子の字は見たことがないような気がする。
そして何を思ったか あて名書きをムスメに頼んできたらしい。確かにムスメは同じ兄弟とは思えないほど達筆である。何度か毛筆で賞も取っている。 しかしここで妹を使うとは・・・ それも聞いてみたら最初は一通○○円で頼んできたらしい。
「○○円って安すぎるよね~ 一応本番書く前に何度か練習するんだよ~ その手間考えるともっともらってもいいよねえ」ムスメもムスメである。
確かに式場の相場の五分の一を提示してくるとは・・・ 「安すぎるよ って言ったら二倍になった」らしいw それでもドラはずいぶん倹約になったはず・・・
ところで 結婚式でのカップルの衣装、オットたちのモーニングの調達はできた。
私は自分の留袖を着るつもりなので、そろそろ点検も兼ねて実家においてある留袖を出してみた。
元々母のものだったのだが、派手になったので母はその後加賀友禅のちょっと渋めのを新調したので私が譲り受けたのである。
しかし私の結婚式に着たのはその新調したものだったのだから、「派手になった」と言うのは40代じゃなかっただろうか?
ってことは今の私には派手ってことかいな? と気づいたのはつい最近。
それでもこれから他のものをと考えるのもめんどくさい。 とにかく出してみようと・・・
かなり上までこの派手な御所解き模様が続いている。金糸の刺繍もめいっぱい。
弟の結婚式は(年食ってから結婚したので)結構簡略だったので着なかったので、親族としてこれを着て式に出たのは30代の始めの従兄弟の結婚式であった。その頃は違和感はなかったがやっぱり派手だろうか?
その時の帯はこれだったらしいが(当時自分で着つけもできなかったから言われるがままに着てたから記憶も確かじゃないのだけど)なんか柄が着物とかさなってくどくなるような気がする。
「それじゃ これは?」と言って母が出してきたのは
ひゃ~ ますます派手
でも この方が柄が喧嘩しなそう。
帯締めと帯揚げも道明のへたってないのがあったのでそれを使う。あるもので済んでよかったよかった。
で、一つだけ新調することにしたのは草履である。
やっぱり something newって言うじゃないですか(花嫁か?w)
ってことで実は暮れも押し詰まった日、某老舗草履製造元に注文に行ってきたのである。
明治創業のその店は東京都下に工場がある。そこのご店主さんは私の所属している着物の会の先生と親しく、会にも草履の歴史などの知識やトータルコーディネートとしての草履を選ぶ時のアドバイスなどの講義をしてくださる方。
だからこの会の会員と言う事で電話してお願いすると、ご店主自ら用途や好みを聞いてくださり、足に足袋を履いた状態でちょうど良い形と寸法、鼻緒の締め具合も足にあった状態で誂えてくれるのである。
これだけでもこの会に入った甲斐があるってもんでしょ。
私も以前作っていただいたのは足に吸い付く感じの素晴らしい履き心地である。
それに、そんなスペシャル~な発注してどんだけ高いものになるかっていうととんでもない。銀座あたりの呉服屋さんの店先で売られてる着物の値段、その目の玉が飛び出るほどの値段のほんの何分の一何十分の一が実際織ったり染めたりしている職人さんに支払われる賃金なわけだけど、(まったくこの業界の流通は理不尽である) 草履も以下同文。何十分の一まではいかないけど、ホントお値打ちで作っていただけるのである。(じゃなきゃ買えないぞ)
詳しくは言えないが、ここの顧客はすごいですよ。まず美☆子様たちの☆室ご一行さま。
故演歌歌手の舞台衣装はここの特注品だったらしい。他にも名前を聞くとへ~って方たちがこちらの品を愛用されている。
私がご店主と相談して選んだのはベージュ地のでごく細い金彩で幾何学模様が書いてある革で誂えたもの。目の位置から見るとごく薄いペールゴールドの無地に見え、間近に見ると 「へ~柄物なんだ」とこだわりが見えるもの。
鼻緒は同生地で作り脇に金の線を入れた。
実はこれと同じ生地で ☆ヴィ夫人が誂えたらしいよw
呉服屋さんや着物周りの品物にかかわる人たちって、老舗のお店でこっちが躊躇してしまったりとてもじゃないけど買えないってところでも、こっちがホントに好きってことが伝わると案外心地よく熱心に話してくれるものである。
自分たちの作るものや売るものにこだわりがあるからだろうか?
この時も色んな生地見本や実際の製品などたくさん見せてくださって忙しいのに一時間以上時間を割いてくれた。
二月末までには出来上がるらしいが、楽しみである。できたらアップします。
この日曜日、ちょっと用事があってオットがドラに電話したところ、披露宴の試食会中だったらしい。引き出物も決まったみたいだし一応着々と準備は進んでいる様子。
ドラ&M子は案外しまり屋である。招待状の宛名書きを式場にお願いすると結構高額なことを発見し、「自分たちでやります」と言ったらしい。ドラはかなりの悪筆である。「そんな汚い字でよく会社勤めできるね」と言ったところ「今頃手書きなんか仕事で使わねーよ」とのこと。
そういえばM子の字は見たことがないような気がする。
そして何を思ったか あて名書きをムスメに頼んできたらしい。確かにムスメは同じ兄弟とは思えないほど達筆である。何度か毛筆で賞も取っている。 しかしここで妹を使うとは・・・ それも聞いてみたら最初は一通○○円で頼んできたらしい。
「○○円って安すぎるよね~ 一応本番書く前に何度か練習するんだよ~ その手間考えるともっともらってもいいよねえ」ムスメもムスメである。
確かに式場の相場の五分の一を提示してくるとは・・・ 「安すぎるよ って言ったら二倍になった」らしいw それでもドラはずいぶん倹約になったはず・・・
ところで 結婚式でのカップルの衣装、オットたちのモーニングの調達はできた。
私は自分の留袖を着るつもりなので、そろそろ点検も兼ねて実家においてある留袖を出してみた。
元々母のものだったのだが、派手になったので母はその後加賀友禅のちょっと渋めのを新調したので私が譲り受けたのである。
しかし私の結婚式に着たのはその新調したものだったのだから、「派手になった」と言うのは40代じゃなかっただろうか?
ってことは今の私には派手ってことかいな? と気づいたのはつい最近。
それでもこれから他のものをと考えるのもめんどくさい。 とにかく出してみようと・・・
かなり上までこの派手な御所解き模様が続いている。金糸の刺繍もめいっぱい。
弟の結婚式は(年食ってから結婚したので)結構簡略だったので着なかったので、親族としてこれを着て式に出たのは30代の始めの従兄弟の結婚式であった。その頃は違和感はなかったがやっぱり派手だろうか?
その時の帯はこれだったらしいが(当時自分で着つけもできなかったから言われるがままに着てたから記憶も確かじゃないのだけど)なんか柄が着物とかさなってくどくなるような気がする。
「それじゃ これは?」と言って母が出してきたのは
ひゃ~ ますます派手
でも この方が柄が喧嘩しなそう。
帯締めと帯揚げも道明のへたってないのがあったのでそれを使う。あるもので済んでよかったよかった。
で、一つだけ新調することにしたのは草履である。
やっぱり something newって言うじゃないですか(花嫁か?w)
ってことで実は暮れも押し詰まった日、某老舗草履製造元に注文に行ってきたのである。
明治創業のその店は東京都下に工場がある。そこのご店主さんは私の所属している着物の会の先生と親しく、会にも草履の歴史などの知識やトータルコーディネートとしての草履を選ぶ時のアドバイスなどの講義をしてくださる方。
だからこの会の会員と言う事で電話してお願いすると、ご店主自ら用途や好みを聞いてくださり、足に足袋を履いた状態でちょうど良い形と寸法、鼻緒の締め具合も足にあった状態で誂えてくれるのである。
これだけでもこの会に入った甲斐があるってもんでしょ。
私も以前作っていただいたのは足に吸い付く感じの素晴らしい履き心地である。
それに、そんなスペシャル~な発注してどんだけ高いものになるかっていうととんでもない。銀座あたりの呉服屋さんの店先で売られてる着物の値段、その目の玉が飛び出るほどの値段のほんの何分の一何十分の一が実際織ったり染めたりしている職人さんに支払われる賃金なわけだけど、(まったくこの業界の流通は理不尽である) 草履も以下同文。何十分の一まではいかないけど、ホントお値打ちで作っていただけるのである。(じゃなきゃ買えないぞ)
詳しくは言えないが、ここの顧客はすごいですよ。まず美☆子様たちの☆室ご一行さま。
故演歌歌手の舞台衣装はここの特注品だったらしい。他にも名前を聞くとへ~って方たちがこちらの品を愛用されている。
私がご店主と相談して選んだのはベージュ地のでごく細い金彩で幾何学模様が書いてある革で誂えたもの。目の位置から見るとごく薄いペールゴールドの無地に見え、間近に見ると 「へ~柄物なんだ」とこだわりが見えるもの。
鼻緒は同生地で作り脇に金の線を入れた。
実はこれと同じ生地で ☆ヴィ夫人が誂えたらしいよw
呉服屋さんや着物周りの品物にかかわる人たちって、老舗のお店でこっちが躊躇してしまったりとてもじゃないけど買えないってところでも、こっちがホントに好きってことが伝わると案外心地よく熱心に話してくれるものである。
自分たちの作るものや売るものにこだわりがあるからだろうか?
この時も色んな生地見本や実際の製品などたくさん見せてくださって忙しいのに一時間以上時間を割いてくれた。
二月末までには出来上がるらしいが、楽しみである。できたらアップします。