水曜日のマチネ
星組は久々なのであまり知ってる人がいないし、トップさんがあまり好みでないので(単に食わず嫌いだったのと前の安蘭さんが好きだったのもので)観なかったのだけど。
ここのところ なんか不完全燃焼の観劇が多かった宝塚。
これはおもしろかった。
性格上のめりこむほうじゃないのでどうも客観視しがちだけど、宝塚ってファンだけが観るわけじゃなく まるっきりの一見さんが観るとどう思うかって常に考えてしまうのよね。
たとえば家のオットと一緒に見るとしたら前回の 仮面のほにゃららとか アルジェのほにゃららとかは見たくないもん。オットが寝そうだから。
っていう観点からみると面白かったって話です。
一公演で何度も足を運び お茶会や出待ち入り待ちなどしているコアファンはまた違う見方もあるでしょうが・・・
ワタシくらいのふつーのファンにとっては まず「作品力」だなぁとつくづく思った。
この作品はジョージクルーニー主演のハリウッド映画が原作である。
ラスベガスを舞台に天才詐欺師ダニー・オーシャンが仲間とともにホテル王ベネディクト相手に盗みを働く話。妻のテスとの三角関係もからむ。
あのスケールが大きいハリウッド映画がどのように舞台化されるのか興味があったが さすがに小池先生の演出である。
展開も人の使い方も良かった。
席もSSの通路をへだてたすぐ横のS席というラッキー席。
食わず嫌いだったトップさんも素敵だった。ダンスのキレとかやはり若いってステキ。ムスメ役ねねさんもスタイル抜群で華やかな方だった。
ちなみに私が目をつけたw二人。ベネディクト役の紅さんと ライナス役の真風さん。
ベネディクトさん美しい。線が細くてちょっと不器用そうな所もいとをかし。
ライナス役はホントに白人の美少年みたいで可愛かった。歌は歌詞が聞き取りにくかったけど。
この公演はかなり人気みたいで空席は殆どなく、パウゼの時のトイレの列がいつも以上に長蛇だった。観客の熱気もいつもより熱く、眠っている人も殆どいない。
やっぱり面白い作品ってのはみんな評価するんですね。
いつもこうであって欲しいな~ と思いながらの帰り道。寒かったけど心から満足できた舞台を見た後はホントに心は温かい。