局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

参考書的源氏物語で寝る

2015-12-11 16:04:48 | 見る(映画 劇場 美術館など)



すみませんねえ。宝塚 特に花組ラブの方は目をつぶってください。



それなりに楽しみにしていた明日海さんの光源氏。イケメン揃いの花でさぞ美しい舞台が見られるかと期待して行った。
席も端の方だけど前から4列目のオペラグラス不要席。

ああ、それなのに・・・
15分ごとに睡魔と闘わなくてはならなかったのはなぜであろうか・・・

言わずもがなですが、古典の授業は好きであった。大学はなんの因果か私立理系に行っちゃったので古典文学に関して高校時代の知識しかないのが残念で、子供の手が離れてから某大学の講座で源氏物語を二年ほど勉強した。

その授業の講師は服飾文化からも色々教えてくださったので、重ね色の組み合わせとか、当時の香を実際にくゆらせてもらってその香をきいたりもした。
だから、まあこの長編文学に対する知識はないわけじゃないんです。

今回の舞台はたとえて言えば、古典の参考書。いずれのおんときかで始まる導入部とか 雨夜の品定めとか 源氏と若紫の出会いの場面とか・・・

それらを少しずつ切り取って解説がついてっていう参考書のページを思い出していただきたい。 あれの羅列である。おもしろくないに決まっとる。

確かにみりおさんは美しい。芹香さんはそつがない。今ワタシが一番気になる柚香さんも六条で使うかいな?、もったいないとは思ったものの迫力はあった(彼がロミジュリの時に死を演じた時から、この人は人間ではないものを演じたらピカイチと思っていたがホントにそうだった、生霊なんてぴったり。
柏木になったときの美しさは眼福だったけど)
あと眼福と言えば水美さん、この人はホントに綺麗だね。

それに比べてって言うとホント失礼ですけど、姫君一連はどうなってるのであろうか? うっとりするほど美しい姫君が見受けられなかったことの不思議。
特に藤壺の方、みりおさんと並ぶと顔が縦方向二倍。歌もダンスもとりたててお上手とも思えないし、色々噂の96期だし ホント不思議。
「○乃○○○ 実家」 とついyahoo検索して裏をさぐりたくなる人事はやめてけれ。 

ああ 書いちゃった。

だから半分以上寝てたから あんまり細かくは言えないんだけどさ、車争いの時 葵の上が勝ち誇ったように「おほほほほ」と笑う演出。
あれって違和感ありありなのよね~ 葵って人はああいう風に勝ち誇る人じゃないんだよね。お姫様育ちすぎるゆえに感情に乏しい人、何でも周りのおつきがやってくれて受け身で育ってきたから。愛憎の情も希薄だから源氏との夫婦仲もイマイチうまくいかなかったわけですね。
あそこで葵に笑わせたことですごく薄っぺらくなる源氏物語の深み。

起きてたら他にも色々カンに障っただろうから寝ててよかった。(チケ代はもったいないが)


あっ 良かったと言えば、それぞれの場面で舞台の美しさに惹かれたところはありましたよ、最初の雛壇の演出とか紅葉賀とか。
ただ、もうちょっと色目が抑え目の方が趣味ですね。宝塚の衣装って原色、蛍光色多すぎ。ショーはそれでもいいけどさ、平安時代の日本の色ってもうちょっと渋くていいのにね。歌舞伎の定式幕とか大相撲の色とか参考にされたし。チマチョゴリじゃないんだからさ。


とても感動された方もいらっしゃるだろうからワタシの一感想だし私見ですので その方たちはお気を悪くされないようにしてくださいね。
しかし、いつもの観劇トリオは終わったとたんに「げっ」「つまらなかった」と異口同音
舞台友Nなんて「あ~あ 本公演あと一回と新公一回あるんだよ」と嘆いておったほど。
結局ワタシたちは 演者でじゃなくて作品で見るんだわねえとつくづく思った。先月のガイズ & ドールズは面白かったもの。

ショーは良かったですよ。この組のオトコさんは二番手、三番手に恵まれてていいねえ。
芹香さんも柚香さんもダンスきれっきれ。うますぎて二人に挟まれるみりおさんがお気の毒なほどである(あっまた余分なことを)
でも みりおさんの歌は作品のたびにお上手におなりですね。柚香さんもそうなって欲しいなあ(あっ また余分なことを)






コメント
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