このドラマ、見ていらっしゃる方も多いと思いますが、ワタシは久々にドハマりしてます。
NHKの本気を感じる。
これ、原作が好きで昔映画化された時も見に行ったのだが
↑ この時も結構褒めてはいますね。
しかし、比べて見るとキャスティングは今回のドラマの方が秀逸だと思うんですよね。
(NHKサイトよりお借りしました)
富永さんが将軍吉宗として出て来た時には 「あ~ そう来たか!」と思った。
あの異次元のスタイルといわゆる女の子っぽい可愛さを排除したかっこよさが女の将軍というファンタジーになんとはまることでしょう。相対する水野祐之進が中島裕翔君ね。映画の時の役は二宮くんだったがファンの方には悪いが、「美男」を売りに男性が少ない世を渡ってきたという設定なんだから誰でも納得する美男としたら中島くんであろう。
ついでに言えば 三代将軍家光(堀田真由)の相手役の万里小路有功役の福士蒼汰君もいう事無しだったと思う。
映画では堺雅人氏だったが一時は僧として世俗を捨てて清らかな「美丈夫」としての役回りとしては、当時からちょっとトウがたってた気がしたのよね~
ドラマでのこの二人の純愛なのにそれだけを貫けない、ある意味悲恋の描写には涙を誘われたましたよ。
春日局役の斉藤由貴さんもすごみがあってうまかったな~
その後 五代将軍綱吉の時代になるとガラっと雰囲気は変わった。
仲里依紗ちゃんが父親の桂昌院の思惑で子作りに専念する。仲里依紗の色っぽさ、NHKがここまでやるか?って感じの寝屋での描写。子供を失くした時の悲嘆ぶり。桂昌院から自由になって、本当に好きだった右衛門佐の元に行く時に打掛を捨てておもむく時の顔の輝き・・・ この女優さんってのもスゴイですね。
また彼女が本当に愛した右衛門佐役の山本耕史氏 の曲者やらせたらハマるって感じが今度もバッチリであった。
そういえば、綱吉の回でのワタシの推しは右衛門佐の部屋子役の秋本ですね。あの眼鏡かけた子。「舞い上がれ」でもくるみちゃんと別れたDr役で出ていた(これは役的にはイマイチでしたが)今回もあのダサい眼鏡で隠されちゃったけど、ホントに綺麗な顔立ちで綺麗な骨格なんだよな~ 出自もスゴイんだけどな(表に出してないところがまた好感が持てる)彼はこの先もっとブレイクするであろう と予言しておきます。
こうしてドラマによって「大奥熱」が再燃してしまったので、お嫁ちゃんに借りた原作を読むことにした。オットが出稼ぎしていていなかった天皇誕生日はこれに耽溺して幸せを感じた。
ワタシはお嫁ちゃんに「ポーの一族」を貸したりもしている。漫画貸し借りする嫁姑。
なんといってもよしながふみ氏の原作がスゴイんですね。
赤面疱瘡といった男だけしかかからないという業病で男の人口が減り、大奥も女性を将軍として立てなければならなくなったという設定がまずすごく、それを実際の歴史とうまくからめながら、腑に落ちるストーリーになっている。
この先のドラマは吉宗のところまでらしいけど、なんとシーズン2がこの秋に予定されてるんですってね ♪
シーズン2は「医療編 & 幕末編」で平賀源内や蘭学を学んだ医師たちによる赤面疱瘡の撲滅から大政奉還までが描かれるそうな・・・
この原作が書かれたのは10年以上前なのに 赤面疱瘡っていうのがコロナを彷彿させることに改めてびっくりしちゃうのですね。
赤面は野生の熊に襲われた子供が罹患して世の中に広まり、それがウイルス性ということ。
蘭学から教えられた予防策の隔離や石鹸での手洗いが感染をある程度防げたこと。
弱毒化した赤面に感染した子供や熊からウイルスを熊痘として男子にほどこすことで流行を抑えこめたこと。
その際に副反応として100名に1名ほど死亡というリスクもあるが死亡率が80%に及ぶ強毒性の疱瘡にかかるより人々が熊痘を受けることを望んだこと・・・など
まるでここ三年の世界の、日本の世相を予言したようじゃないですか・・・・
言い忘れたけど、ドラマの中の大奥の設えや衣装もスゴイのよ。実際はあんなに派手だったのかな?って疑問も生じるが、美しい。ワタシは右衛門佐が桂昌院に初めて会った時に送った袈裟を見て息を飲みました。
しつこいようだがNHKの本気を感じた。
ドラマはあと3回? 漫画は13巻まで読んだからあと6巻で終わっちゃう。ロスが来そうで怖いです。