で、 それからである。
O大のオヤジは私達親子の前に座り、息子も呼ばれた。初めてO大に相対したが、身体は大きいけどちょっとおどおどして父ちゃんをうかがう感じの子供だった。お母さんは私達の脇に座った。
「夜分遅くお訪ねいたしまして失礼いたしました。今日は主人があいにくおりませんが 私がうけたまわりますので」と私は言った。これはせっかくの土曜の夜遅く電話かけてきて呼び出したことに対しての嫌味のつもりだったけど 通じなかった模様。
そして O大の怪我を見せてもらった。耳の後ろに 2,3本のみみずばれとちょっと血が出た後のかさぶた様の怪我だった。確かに痛そうだが、そう大したこともなかったのでとりあえず安心はした。
すると オヤジが
「家の商売の事で、O大がいじめられて、こうやって怪我させられるんじゃ O大がかわいそうでな。それでこうやってお宅に来てもらったわけだが」といきなりかましてきた。
その最初から家の息子って決め付けていることにも腹がたったが むかつくと口が回るのよね(笑)
「お宅が何のご商売をなさってらっしゃるかは存じませんでしたし、(察しはついてたけどさ)私共はそういった事でお友達に対して仲良くするなとか申したことはございません。(これホント、男の子ってそういうの気にしないし、自然に仲良くなる子って親の価値観も似てるから、息子の交友関係に口はさんだことなかった)それにO大くんのお怪我の事ですが どのような状況でそうなったか きちんと確かめた上で こちらも××に対処させたいと思うので まずお互いの言い分を聞いたほうがよろしいのではないでしょうか」
「掃除の時にお宅の息子にやられたんだそうだ」
なぜかO大はソファの上で身体をぐにゃぐにゃさせ、その上家の息子にニコニコ笑いかけている。
そこで 家の息子が口を開いた。
「掃除って O お前と場所違うじゃん。俺 OO室だったぜ~ お前 O班だから教室じゃん」
「え~~と う~~~んと」と もじもじするO大。
「こんな痛そうな怪我したら どこで誰にやられたか覚えてるよね O大君。それに子供の言葉ですから、覚えがなくても何かの拍子でってことも考えられますよね。きちんと確かめたほうがいいと思いますけど」 と 私。
「そうだな、家の家業のせいで O大がこの先もいじめられたら 黙ってられないからな」 と オヤジ
「OO大がかわいそうだし、お友達もいないようだし」と お母さん。
だから~ 家業は関係ないだろ このクソおやじ! それに友達かどうかの問題じゃないんだってお母さんさあ と思っていたが O大はぐにゃぐにゃもじもじするだけである。
その時、息子が
「あっ お前さ 帰りの会の時 Mと喧嘩してたじゃん。髪の毛ひっぱられて泣いてただろ」と 口を挟んだ。
私はそのとたん激しく状況を理解した。
Mは その当時、クラスで一番背が高く頭も口も回るリーダー格の女の子だった。悪い子じゃなかったが、元気があまって 男の子も追っかけまわしてケリを入れるような女の子。家の息子も口げんかしたりはしていたらしいが。だいたいこの年代は女の子の方が身体も大きいし強いのである。
後日談だが Mはそのまま地元の中学、都立高校とすすみ、バスケットで活躍したそうだ。つい先日近所のファミレスで男の子とデートしている所を目撃したが、可愛くなっちゃって、男の子にケリを入れたり、家のそばで肉まんを食べながら 「中村やの肉まんってうまいよな」と 大声で言っていたことなど忘れたようだ(笑)
まっ とにかく 女の子に泣かされたって言うのがとうちゃんに言えず、通学路が一緒になるうちの息子の名前をとっさに出しちゃったというのが真相だと確信した。
「そんなことあったの? O大くん 覚えてるかな?」と私
「う~~ん そうだったかもしれない」と一層ぐにゃぐにゃするO大。
「O大 はっきりしろ ××君にやられたんか? M君か?」 と オヤジ
「あの~ Mさんは女の子なんですが・・・・」と 私はそこで口を挟んだ。
以下続く 引っ張ってすみませぬ。
O大のオヤジは私達親子の前に座り、息子も呼ばれた。初めてO大に相対したが、身体は大きいけどちょっとおどおどして父ちゃんをうかがう感じの子供だった。お母さんは私達の脇に座った。
「夜分遅くお訪ねいたしまして失礼いたしました。今日は主人があいにくおりませんが 私がうけたまわりますので」と私は言った。これはせっかくの土曜の夜遅く電話かけてきて呼び出したことに対しての嫌味のつもりだったけど 通じなかった模様。
そして O大の怪我を見せてもらった。耳の後ろに 2,3本のみみずばれとちょっと血が出た後のかさぶた様の怪我だった。確かに痛そうだが、そう大したこともなかったのでとりあえず安心はした。
すると オヤジが
「家の商売の事で、O大がいじめられて、こうやって怪我させられるんじゃ O大がかわいそうでな。それでこうやってお宅に来てもらったわけだが」といきなりかましてきた。
その最初から家の息子って決め付けていることにも腹がたったが むかつくと口が回るのよね(笑)
「お宅が何のご商売をなさってらっしゃるかは存じませんでしたし、(察しはついてたけどさ)私共はそういった事でお友達に対して仲良くするなとか申したことはございません。(これホント、男の子ってそういうの気にしないし、自然に仲良くなる子って親の価値観も似てるから、息子の交友関係に口はさんだことなかった)それにO大くんのお怪我の事ですが どのような状況でそうなったか きちんと確かめた上で こちらも××に対処させたいと思うので まずお互いの言い分を聞いたほうがよろしいのではないでしょうか」
「掃除の時にお宅の息子にやられたんだそうだ」
なぜかO大はソファの上で身体をぐにゃぐにゃさせ、その上家の息子にニコニコ笑いかけている。
そこで 家の息子が口を開いた。
「掃除って O お前と場所違うじゃん。俺 OO室だったぜ~ お前 O班だから教室じゃん」
「え~~と う~~~んと」と もじもじするO大。
「こんな痛そうな怪我したら どこで誰にやられたか覚えてるよね O大君。それに子供の言葉ですから、覚えがなくても何かの拍子でってことも考えられますよね。きちんと確かめたほうがいいと思いますけど」 と 私。
「そうだな、家の家業のせいで O大がこの先もいじめられたら 黙ってられないからな」 と オヤジ
「OO大がかわいそうだし、お友達もいないようだし」と お母さん。
だから~ 家業は関係ないだろ このクソおやじ! それに友達かどうかの問題じゃないんだってお母さんさあ と思っていたが O大はぐにゃぐにゃもじもじするだけである。
その時、息子が
「あっ お前さ 帰りの会の時 Mと喧嘩してたじゃん。髪の毛ひっぱられて泣いてただろ」と 口を挟んだ。
私はそのとたん激しく状況を理解した。
Mは その当時、クラスで一番背が高く頭も口も回るリーダー格の女の子だった。悪い子じゃなかったが、元気があまって 男の子も追っかけまわしてケリを入れるような女の子。家の息子も口げんかしたりはしていたらしいが。だいたいこの年代は女の子の方が身体も大きいし強いのである。
後日談だが Mはそのまま地元の中学、都立高校とすすみ、バスケットで活躍したそうだ。つい先日近所のファミレスで男の子とデートしている所を目撃したが、可愛くなっちゃって、男の子にケリを入れたり、家のそばで肉まんを食べながら 「中村やの肉まんってうまいよな」と 大声で言っていたことなど忘れたようだ(笑)
まっ とにかく 女の子に泣かされたって言うのがとうちゃんに言えず、通学路が一緒になるうちの息子の名前をとっさに出しちゃったというのが真相だと確信した。
「そんなことあったの? O大くん 覚えてるかな?」と私
「う~~ん そうだったかもしれない」と一層ぐにゃぐにゃするO大。
「O大 はっきりしろ ××君にやられたんか? M君か?」 と オヤジ
「あの~ Mさんは女の子なんですが・・・・」と 私はそこで口を挟んだ。
以下続く 引っ張ってすみませぬ。