夏の暑さがおさまった頃になると ちょこっと東京を離れて自然にふれたい願望が巻き起こるらしい 局家(特にオット)
去年は 五日市☆ おととしは房総 ☆と小さな日帰り旅行を思い立ち 足の向くまま気の向くまま 下調べもせずに出かけて そこそこ面白い場所やおいしいものに巡り合って楽しい思いをしてきたのであった。
で、今回は・・・
珍しく午前中に出かける(と言ってもトレッキングや中高年登山のみなさんはもう山を登り始めたころだろうから 高尾山行きの電車はガラガラ それから乗り換えた中央線も空いていた。
電車の中で携帯でなにやら調べているオット。
「次で降りるよ~」 と 言い降りた駅は
「勝沼ぶどう郷」駅であった。
ほ~ 勝沼 ぶどう狩り ワイナリー♪ と私もついにんまりしてしまう。
だから電車だったのね。
駅を降りて適当に歩き始めると 周りは一面のぶどう畑であります。
秋らしい風景を満喫しつつ
一軒のぶどう農家に入ってみた
ぶどう棚の下でお茶とぶどうの試食ができる。
もぎとりもできる。砂糖をまぶしたみたいに甘いピオーネ
ここではウチと姑にあげるお持ち帰り分と、私の実家に送る分を収穫した。
ピオーネ ベリーA パラディなど 緑色のちょっと長いパラディが甘さすっきりで食感がぶどうなのにしゃきしゃきして私は一番気に入った。
もう一つのぞいたぶどう園のカフェ
なんだか 何年か前に公開された映画「サイドウェイ」を思い出す。あれもワイナリーをめぐるストーリーだったはず。
なかなかぶどうの種類にも詳しくなり 道端のぶどう園のぶどうを 「あれは甲州!」「甲斐路!」「ベリーA!」などと当てながら歩く。
ずしりとしたぶどうを半分ずつオットと持ちかえるなら 帰り道にぶどう園に行けばよかったなとちょっと後悔しながら 駅の案内所でもらった地図を眺めながら歩きだしたオットに従いまた歩き始める。
別にいつも素直にオットに従うワタシじゃありませんが(わざわざ言わなくてもおわかりとは思うがw)自慢じゃないが地図が読めない女。地図読んでも位置とか距離とかピンとこないのさ。反対方向に行くことも日常茶飯事。こういう時ばかりは従わざるを得ないのである。甲州街道を歩く。
この辺は江戸時代は甲州街道の宿場町だったらしい。その後も古くから甲州ぶどうの栽培、ワイン醸造の研究もなされていたらしい。
今はそう栄えているわけではなさそうだけど ところどころに古い歴史を感じさせる建物が残っている。
地下一階 地上三階の明治時代に建てられた蔵
昔の商家の格子戸
「へ~~ オモムキあるじゃない」などとおもしろがっているうちに 一軒の建物に心惹かれた。
「何何? あれは?」
旧田中銀行 登録有形文化財 小さな博物館であった。
裏庭
明治30年代に勝沼郵便電信局舎として建てられ大正時代に銀行に生まれ変わり 第二次大戦後は住居として使われたらしい。
田中家本家に北白川宮が疎開なさりその関係者がお住まいだったんだって。
だから一階には通信局や銀行だったなごりがあり、二階は当時の調度が残り 明治から大正ロマンの香が漂うワタシ好みの空間だった。
一階 使われている椅子も明治のがそのまま残っているらしい。
この蓄音機は昭和初期? ぜんまい式 鉄の針。ここにボランティアで案内してくれる方がネジを巻いて聴かせてくれた。古い映画の中で聞こえるようなベートーベンが聴けて感激した
二階 すばらしい段通や 懐かしい桐タンス。何か懐かしい住んでみたいような空間だった。
ここでは素敵な方に巡り合った。
ボランティア案内人のおじいちゃま 総白髪だったが背筋もしゃんと伸びてとてもカクシャクとしている。この家の歴史はもちろん勝沼の気候や歴史など 思いついた質問を次々投げかけるワタシやオットに的確に答えてくれる。お年を聞いたら85歳だというのに驚いた。言っちゃ悪いがまるでボケてないし見かけも若い。
オットが
「ホント基本的な質問なんですけどね。ぶどうの農家の人たちって収穫期の今頃以外はどうしてるんでしょうね?」
↑ ぶどう園からの道のり二人で疑問に思っていたのである。
なぜか笑い出すおじいちゃま
「いやね これからが大変なんですよ 農家の人たちは・・・」
収穫の終わったぶどうの木はつるを剪定したりがあるらしい。つるを切った後の新しいつるに実がなるらしいし、一つのところにいくつか生った実は一つにしておかないと良いぶどうにならないし その他に土の改良などもあるし
「なぜ笑ったかっていいますとね、私は教員だったんですよ」 どうりでね 話が上手だし色々教えるのが慣れてる感じだった。
「教員以外の友達はね、放課後すぐや夏休みなんぞ 私達が暇になるように思ってるみたいで、お前昼過ぎは暇だろうなんてよく言われましたけどね、その時間は学校の雑用や次の日の授業の用意なんぞでかえって忙しいんです。それと同じですな。ですからね、あなたたちがそういう質問されたので ついそんなことを思い出してしまった」
ごもっともです。
「これからヒマなんだろうな~」なんて思ってたぶどう農家の方すみませぬ。
たまにこういうことに触れると 農作物って手間隙かかるもんだなと思うよね。
ユーモアもあり なかなか素敵な案内人のおじいちゃんだった。 お茶もいただいた。
これからもお元気で案内してくださいますように。
こちらでこれから ワインを求めたいのだけどどこに行けばいいかうかがってみたら、色々試飲してみたいなら ぶどうの丘に行けばいいですよ とのアドバイスをもらい ぶどうの丘へ。
ここでは地下にワイン蔵があり 勝沼のワイナリーのお酒がすべて試飲できて気に入ったものを購入できるという。
さ~て 飲むぞ~~! と決意の元に ぶどうの丘へ向かった局夫婦であった。
続きます・・・
去年は 五日市☆ おととしは房総 ☆と小さな日帰り旅行を思い立ち 足の向くまま気の向くまま 下調べもせずに出かけて そこそこ面白い場所やおいしいものに巡り合って楽しい思いをしてきたのであった。
で、今回は・・・
珍しく午前中に出かける(と言ってもトレッキングや中高年登山のみなさんはもう山を登り始めたころだろうから 高尾山行きの電車はガラガラ それから乗り換えた中央線も空いていた。
電車の中で携帯でなにやら調べているオット。
「次で降りるよ~」 と 言い降りた駅は
「勝沼ぶどう郷」駅であった。
ほ~ 勝沼 ぶどう狩り ワイナリー♪ と私もついにんまりしてしまう。
だから電車だったのね。
駅を降りて適当に歩き始めると 周りは一面のぶどう畑であります。
秋らしい風景を満喫しつつ
一軒のぶどう農家に入ってみた
ぶどう棚の下でお茶とぶどうの試食ができる。
もぎとりもできる。砂糖をまぶしたみたいに甘いピオーネ
ここではウチと姑にあげるお持ち帰り分と、私の実家に送る分を収穫した。
ピオーネ ベリーA パラディなど 緑色のちょっと長いパラディが甘さすっきりで食感がぶどうなのにしゃきしゃきして私は一番気に入った。
もう一つのぞいたぶどう園のカフェ
なんだか 何年か前に公開された映画「サイドウェイ」を思い出す。あれもワイナリーをめぐるストーリーだったはず。
なかなかぶどうの種類にも詳しくなり 道端のぶどう園のぶどうを 「あれは甲州!」「甲斐路!」「ベリーA!」などと当てながら歩く。
ずしりとしたぶどうを半分ずつオットと持ちかえるなら 帰り道にぶどう園に行けばよかったなとちょっと後悔しながら 駅の案内所でもらった地図を眺めながら歩きだしたオットに従いまた歩き始める。
別にいつも素直にオットに従うワタシじゃありませんが(わざわざ言わなくてもおわかりとは思うがw)自慢じゃないが地図が読めない女。地図読んでも位置とか距離とかピンとこないのさ。反対方向に行くことも日常茶飯事。こういう時ばかりは従わざるを得ないのである。甲州街道を歩く。
この辺は江戸時代は甲州街道の宿場町だったらしい。その後も古くから甲州ぶどうの栽培、ワイン醸造の研究もなされていたらしい。
今はそう栄えているわけではなさそうだけど ところどころに古い歴史を感じさせる建物が残っている。
地下一階 地上三階の明治時代に建てられた蔵
昔の商家の格子戸
「へ~~ オモムキあるじゃない」などとおもしろがっているうちに 一軒の建物に心惹かれた。
「何何? あれは?」
旧田中銀行 登録有形文化財 小さな博物館であった。
裏庭
明治30年代に勝沼郵便電信局舎として建てられ大正時代に銀行に生まれ変わり 第二次大戦後は住居として使われたらしい。
田中家本家に北白川宮が疎開なさりその関係者がお住まいだったんだって。
だから一階には通信局や銀行だったなごりがあり、二階は当時の調度が残り 明治から大正ロマンの香が漂うワタシ好みの空間だった。
一階 使われている椅子も明治のがそのまま残っているらしい。
この蓄音機は昭和初期? ぜんまい式 鉄の針。ここにボランティアで案内してくれる方がネジを巻いて聴かせてくれた。古い映画の中で聞こえるようなベートーベンが聴けて感激した
二階 すばらしい段通や 懐かしい桐タンス。何か懐かしい住んでみたいような空間だった。
ここでは素敵な方に巡り合った。
ボランティア案内人のおじいちゃま 総白髪だったが背筋もしゃんと伸びてとてもカクシャクとしている。この家の歴史はもちろん勝沼の気候や歴史など 思いついた質問を次々投げかけるワタシやオットに的確に答えてくれる。お年を聞いたら85歳だというのに驚いた。言っちゃ悪いがまるでボケてないし見かけも若い。
オットが
「ホント基本的な質問なんですけどね。ぶどうの農家の人たちって収穫期の今頃以外はどうしてるんでしょうね?」
↑ ぶどう園からの道のり二人で疑問に思っていたのである。
なぜか笑い出すおじいちゃま
「いやね これからが大変なんですよ 農家の人たちは・・・」
収穫の終わったぶどうの木はつるを剪定したりがあるらしい。つるを切った後の新しいつるに実がなるらしいし、一つのところにいくつか生った実は一つにしておかないと良いぶどうにならないし その他に土の改良などもあるし
「なぜ笑ったかっていいますとね、私は教員だったんですよ」 どうりでね 話が上手だし色々教えるのが慣れてる感じだった。
「教員以外の友達はね、放課後すぐや夏休みなんぞ 私達が暇になるように思ってるみたいで、お前昼過ぎは暇だろうなんてよく言われましたけどね、その時間は学校の雑用や次の日の授業の用意なんぞでかえって忙しいんです。それと同じですな。ですからね、あなたたちがそういう質問されたので ついそんなことを思い出してしまった」
ごもっともです。
「これからヒマなんだろうな~」なんて思ってたぶどう農家の方すみませぬ。
たまにこういうことに触れると 農作物って手間隙かかるもんだなと思うよね。
ユーモアもあり なかなか素敵な案内人のおじいちゃんだった。 お茶もいただいた。
これからもお元気で案内してくださいますように。
こちらでこれから ワインを求めたいのだけどどこに行けばいいかうかがってみたら、色々試飲してみたいなら ぶどうの丘に行けばいいですよ とのアドバイスをもらい ぶどうの丘へ。
ここでは地下にワイン蔵があり 勝沼のワイナリーのお酒がすべて試飲できて気に入ったものを購入できるという。
さ~て 飲むぞ~~! と決意の元に ぶどうの丘へ向かった局夫婦であった。
続きます・・・