★飛び込み記事です★
一ノ関・平泉地方は、江戸時代、伊達藩から続く『餅食文化圏』と言われています。
ハレの日の餅は300種を数えるそう!毎月、お餅を召し上がる日がある暦に、私はワクワクしました(ニッコリ)。
▪️果報餅膳
果報を冠した御膳は、お雑煮椀、8種の和え餅、箸休め、香の物、甘酒(ノンアルコール)から、なります。美しい朱塗りの御膳設えは、ハレの日に相応しい!(ニッコリ)
お運びの折は、こんな形で置かれます。
そう!お餅のお品書きです。
300種から、季節の味を選んで、つきたて餅の絡み餅にしてくださるのです。
この日のお餅は、あんこ餅、納豆餅、ずんだ餅、ねぎ餅(沼えび欠品)、じゅね餅(えごま)、胡麻餅、胡桃餅、きのこおろし餅、とのこと。
真ん中のお椀には、甘酢かけ大根おろし、が、入っていて、口をさっぱりさせるのです。
『お菓子餅ばかりでなく、惣菜もちもある』との説明に、きょとん! こんな呼び分けがあるほどに、深い文化があるとは!(ニッコリ)
さらに、縁起をかつぐ、萩の小枝探しの遊びもありました! 八つのお餅のどれかに、萩の小枝が入っていて。何番目に食べた椀かで、その日数の日に、良いことがあるのだとか!
フェーヴを見つけたら王様になる、ガレット・デ・ロワのように。素朴に喜ぶ遊びがある。誠に豊かな文化と思いました。
一ノ関地方のお雑煮も。優しい、素朴な味がしました。
じゅね餅(えごま)をいただいて。
驚いたのは、餅のなめらかさ、その旨さでした。つきたてだから、だけでない。豊かな暮らしが見える餅でした。
身体を養う、と思える、じゅねだれの濃厚さ。素晴らしい餅食文化と思いました。
この感動が8回訪れる!(笑) まさに果報者です。
この時期ならではの、搾りたて新酒・濁酒。餅にあわせて、風味がさらに膨らむ不思議!
季節を変えて、訪れたい!実に豊かな文化体験でした。
▪️蔵元レストラン せきのいち、世嬉の一酒造、岩手県一ノ関市田村町