★飛び込み記事です★
波照間のロックを遣りながら、目は壁のお品書きをさまよう(笑)私達。
おかみさんが、『二日前に取れたレバーをちゃんと処理して炙ったから。平気だったら、あがってみますか?』と、差し出してくださる。
『私達は塩つけるだけだけど、生姜があった方が、楽かなぁ〜』と、小皿に塩、すりおろし生姜を持ってきてくださる。
わぁあ!凄い。なんて素敵なもてなしだろう。端っこを齧る。あ、新鮮。生き物から、食べ物に変えてもらった味!(ニッコリ)
生姜と塩をまぶして、パクリっ。うん!滋養の気配。そして、波照間にあう。
ペロリって食す私達を見て、『平気なら良かった』と笑う、おかみさん。その傍に、立つ、年配の、ガッシリした男性。あ、この方が猟師さんだ、と感じさせる、何か、がありました。
美味しくって、嬉しいから、さらに何か食べさせてください、と頼む私達。
■ハツ(心臓)
『これで一匹分。まるまるで。塩茹でしたから。』
本当に! きれいな形の薄切りは、間違いない姿です。 噛むと、筋肉の力強さを感じます。あぁ、凄い。尊い気持ちになる。そして処理のきれいなこと! 時間のたった第3価鉄の匂いが、皆無なのです。昔から食べてるから、と、おかみさんが言っていたのが、素直にうなづけました。
噛むことに感動する食に、気持ちが高まります。命を譲ってもらう気持ちは、何で?
ジビエをいただくのは、何度もあるのに。熟成で変わる何かが、いま食す物には、あるのだと、思ったのです。(微笑)
始めて、先程みた男性が、お皿をもってきてくださって。
『二日前に取ったから、出来るので。普段、店には出さないんだが。肺、膵臓、腎臓なんか。食べてみて。お客さんら、良ぉく飲んで、楽しそうで良かったぁ。』
あ!きっと、予約していたから、カマイを獲りに行ってくれたんだ! そう直感しました、私は。トツトツと話す、優しい声の方でした。
凄いな、繊維組織と充填組織、弾力性の違いが、見てとれる。
食すと、それぞれに違う食感があって。獲った人にだけ許されるだろう、醍醐味がありました。命の責任みたいな、重さ。
元気に生きて行かなくちゃ。。。そう、決心できる贈り物をいただいた、と、私は思いました。
西表島の人の気持ちに、首を垂れた夜でした。ホテルに送ってもらって、その後も、心にあり続ける暖かさ、もてなしでした。感謝!
■ハナイチデアマール、西表島
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