山椒醤油は、大叔母の家で作ったものを、分けてもらうのが、この13年余の私の常でした。『皆、齢を重ねてきているから、自分で作れるようになりなさい』と諭されて、今年は初挑戦です。
さりながら、棘のある大きな枝葉を払った実山椒を、分けてくださるのは、ありがたい。メモ書きを添えて、渡されました(ニッコリ)。
指示の通り、更に細枝を切りのぞきます。水につけて、枝寄りの実にも、色止めします。
鍋にたっぷりの湯を沸かし、ティスプーン山盛り一杯の塩を加えて、実山椒をいれ、7分ほど茹でます。一粒とって、押せば潰れるまで、茹で時間は延ばします。
(……いきなりティスプーンに山盛り! 家庭の申し送りらしさが、微笑ましい)
素晴らしい山椒の香りが、キッチン中にします。メモには書かれていない、好奇心故の自由行動に、ワタクシ、走りました。
山椒好きなワタクシ、茹で湯は、どんなものか、スプーンですくって、舐めてみました。。。強烈な辛み、苦いといえる強さ。うがいどころか、歯磨きしても取れない強さに、目をむきました。
これを過ごして、好みに炊くのが、大事なのだと、実感しました。
メモに戻ります。
湯切りして、水にさらします。水換えをして、好みの辛さ、えぐみが抜けるまで。メモには、30分から60分の間と、ありました。
メモには、さらに細かな字で、『さらに極細枝を除き、口当たりをよくしなさい』と書かれていました。この手間が、あの美味しさに繋がるのかと、テキスト以上の感慨を得ました。
昔々、懐石料理の教室で、分担で作ったよりも、はるかに丁寧な仕事を求められました(微笑)。
清潔な容器に、しっかり水を拭き取った実山椒をいれます。
○塩漬けは、重量の10%の塩をまぶします。(なるべく精製していない粗塩が、実山椒の風味を引き出すと、メモにはありました。)
○醤油漬けは、醤油の質によるが2倍量ほど、増やしても2.5倍量まで、醤油をさします。
塩が溶けるまで、室温におき、溶けたら、冷蔵庫に。十日ほどしたら、食べられる、とありました。そのまま、冷蔵庫におけば、塩味が詰まるが、保存できるとも。
山椒醤油は1週間ほど、冷暗所に。
かくして、初めて、一人で作った体験は完了です(笑)。
母や叔母たちの周りで、うろちょろしていた時代は遠くなり、自分が出来なければ、その味を愉しむのが難しくなる時代に、来てしまいました(寂笑)。
教えてくれる人が在る時に! 間に合わせてくれた有り難さに感謝と、寂しさを覚えて……。また一つ、大人の階段を登った心持ちになりました(笑)。
さぁ、1週間後、十日後に。記事の続編がかけるでしょうか?(爆笑)
今なら、失敗しても、教えて貰える幸せが、控えています(微笑)。ちゃんちゃん♪
二つの食の選手権に参加しています。一日一回、クリック応援していただくと、更新の励みになります。ありがとうございます。
にほんブログ村 今日食べたもの