トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

水脈が繋がる

2009-05-29 | 水辺環境の保全

 ようやく用水の出入りが各棚田と繋がった。これで水平面と畦の高さの関係が見えてきた。搬出しきれない刈り草や田に積み残した腐った竹もあって、各棚田とも従前の面積を維持できなかったが水田としての活用でなく環境教育の現場に供するつもりだから、歩行や集合のストレスに耐える仕様が望ましい、との考え方による。 

 用水はかけ落としで巡らすつもりだったが、稲作をせず水生生物のための水辺環境とすると「かけ落とし式」で上下の棚田の水路交流を断つより、段差工で行き来できるほうが望ましく思えてきた。 

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慰められる

2009-05-29 | 小父のお隣さん

 植樹したのを盗掘されて、結構カリカリしながら棚田の畦を盛り上げていたら黒いミミズが目に止まった。よく見たら蛇の幼体で10cm位だ。種類は判らなかった。水面を泳ぐのも一人前に見えたが、遊んでもらって盗掘のカリカリが治まった。

 飛翔しているトンボの種類も増えてきた。先日に初見したショウジョウトンボが帰り道で歩いていく先でとまってくれた。近づいてカメラを出したり接近を試みたりすると一旦は飛び立つが、舞い戻って同じところに止まってくれる。そんな訳で写真を撮ることができた。クロイトトンボも今回は綺麗に写せたはずだ。

 何かみんな揃って慰めに来たように思える。そんなはずはないのは承知の上だけど。

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刈りカリの季節

2009-05-29 | 小人閑居して憮然

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 昨日の荒れた天候はとりあえず落ち着いたので棚田の再生に出かけた。途中、食草・食樹のエリアを通ったら1本根こそぎになっていた。

 「昨日の強風にしては…」と怪訝に思ったが植えなおして他の木々に目をやったら1本消えている。抜いた痕に靴跡があったから盗まれたと木がついた、いやこの場合は木は抜かれたから「木はつかない」ので「気がついた」のであった。

 放り投げられた木は、根回りが悪く、その上抜いたときに細根も切れていたから捨てたのだと理解した。大事な樹種だったのだが、盗られた方は素性も良い幼樹でもあって持ち去られたのであろう。

 この樹種は庭木に人気が出ている木で、おそらく近在の園芸店、植木屋などでも在庫はまずない野生樹だ。おそらく木の事を知っている輩の仕業だろうが、こんな輩は結構多い。

 幼樹に支柱を立てれば抜き取る、丸太で橋を架ければ落とす、育生樹・景観樹等を痛める、等々きりがない。人が入りやすくなれば竹林の次世代が育たないように、このようなストレスも増大するか・・・。木鶏でいるのは難しい。