夏至を目前にしてイトトンボの数が急に増えた。水辺の土手を歩くと何匹も飛び立つが、何時までも空中に留まらないし距離も飛ばない。種類に確証は無いがイトトンボ類に間違いはなく、あえて言えば「モノサシトンボ」なのかどうか…。図鑑と比較しても明確な相違点が判る訳でも無い。
ただイトトンボ類は、他のトンボ類と比較しなくても飛翔力が少ないようなので、見ていると物悲しさが湧き出る。そんなわけで、堤の肩の部分から水面を覆うように繁茂してきたウツギを刈り取った。これで水面空間が広がって飛翔し易くなったろう。
泥水地は厳冬期に一度干上がっているが、ヤゴなどは全滅しなかったのだ。か弱さと逞しさの境界は、これからも分からないままの世界だろう。