トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

キジョランの播種は悩みの種

2021-05-22 | 今日は真面目に
 キジョランを増殖したくて採種しては播種を繰り返すのだが播種したほどの定植苗は得られていないのが現実だ。とにもかくにも発芽までの期間が長く40~50日は当たり前で「発芽しないだろう」と忘れた頃に萌えだすのだ。そんな事からS先生のやり方を今回は模倣した。だからと言って発芽が早くなるなんて事も無いのだが、少なくとも吸水し膨れて発根までは確認できるからだ。

 トレイにキッチンペーパーを2枚敷いて、その上に種子を並べキッチンペーパーで覆い水を切らさないように管理する事50日、ようやく発根して種子の片側が持ち上がってきたのだった。今回も「発芽しないかもしれない」と思い始めた矢先のことで、取るものもとりあえずポットに上げたのだ。
 ポットも今回はロングポット使用して1本植えでなく発根した苗を各ポットに均等に分け、更に未発根の種子も分け1ポット当たり複数の蔓が伸びるようにしたのだ。これもS先生の方法を踏襲した。今までは貴重な苗だからと単独で植栽していたのだが定植地点で消える事も育たない事も多々あって、まあ、危機管理の方法論とでも言えるのだろう。

 今回、播種した種は食草園で初めて結実した物だったのだが昨年の九月には蔓が枯れてしまい種子の充実は無理だろうと思っていた種で、それでも11月ころには莢が開いて大冠毛を付けた種子が望まれたので採種したものである。どうせ駄目だろうと思っては見たもののS先生に伺うと「親蔓が枯れても残った養分で充実に近づける場合もあるから」と言われ、それならと播種した結果だ。
 とにもかくにもロングポット8個に種子を10粒程度並べ、半分は未発根だけれど3~4本の蔓の苗は出来そうかも・・・。

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苦渋ら、苦渋ら、身から出る錆

2021-05-22 | 小人閑居して憮然
 操作棒が出来上がってガシャガシャと動きの確認をしていたのだが、跳ねあがらせてそのまま停止させると腰砕けの姿勢をとってしまう。これはいかにも情けない。これを防ぐには最上段での姿勢を留めおく事が必要なのだが「釣り方式」ではないから無理がある。「釣り方式」に変更すればしたで釣り糸が煩くなるだろう。考えあぐねて出した答えは「カム」を付け加える事だった。まあ、カムと言うより腰痛防止の枕を入れるそれに近いか、それとも偏平足緩和の中敷きだろうか、どっちにしても正しいアーチが大切なのである。

 ヒゲクジラ型とマッコウクジラ型双方の型どりをして駒を接着して万歳三唱中にあーあっ、いつもの持病がビビビと来たのだった。爺爺身中の虫とでも言おうか、それとも爺爺心中の虫と言って良いのか分からんけれど発作に同じく経緯をたどらないと収まらないのである。結局、操作棒は新しく作り直さねばならなかったのだが、結果としてみれば格段に遊びの域から芸術の域に昇華したのだった。まさしく「芸術は爆発だ!」である。
 富士山を遠景に大波の上をクジラが跳躍する構図になって、まさしく伝統名作「浪間の富士」になった。モチーフは「躍動」なので「私は阿呆で人でなしです」を断言するに足るバケツの水を捨てる舟等の低次元かつ情けない引用改作如きの冒涜はしない。

 さて、この設計の元になったカムの付け足し式は現物合わせで微妙に曲線が異なっていたものの「クジラの関節設計図」は同一だから同じ操作棒で良いはずだと考え直して同一物を切り出して装着したらうまく収まってくれた。ただ、この方法でも最大限に跳ね上がった地点で停止は不可能なのだが、腰砕けの姿勢は解消したから「良し」とせねばならないだろう。
 写真でアップしてみたが操作棒が最終的に決まるまでにウンザリするほどの試行錯誤をしたのだ。試作品である事もあって多少の覚悟はしたつもりでも現実は厳しく能力は不足だ。機能にしても見かけにしても線の一本で雰囲気や効果が変わる。どう作ろうとも自己内差の問題だから気にする事は無い、と考えても身から出る錆は留まるところも無いのだった。

 ほんと、眼が窪んでしまいそう。自分で自分にいい子いい子してみたが結局のところ家に居ても姥捨て山と同じセルフデイサービスでしかないのだったぜぃ…。ゼイゼイげっそりお粗末様。