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雨上がりの水見回りに立ち寄ったつもりだったのに…水域から歩いてきたYさんが「どでかい穴が開いて水がドンドコ流れている」と言うではないか。一瞬、何事か理解できなかった。地面に図を描いて説明してくれたのでようやく事態を飲み込めた。これでは「後日!」という訳にはいかない。
「仕方が無いからお手紙書いた。さっき手紙のご用はなーに?」みたいなてなもんや三度笠に遭遇したも同じである。
スコップ、鍬、胴突き、を一輪車に載せて現場へ直行する。棚田部横の沈泥部と放水路を組み合わせた接続部から漏水があり、普段の通り道である部分に径60cm、深さ1mほどの巨大な縦穴が発生して底には横に30cmほどのトンネルが見える。見ただけで「漏水トンネルの主流部」と判る。底までの壁にもテニスボール大の横穴が幾つも見えていた。
もともと、この範囲は「漏水多発地帯」で根治出来ない一角なのであるが、今回の深さと横トンネルの規模が露呈してしまうと改めて根治不可能を思い知らされた。結局は粛々と「水見回り・漏水孔潰し」を続けるしかない自転車操業なのであった。
底部の巨大横穴
まずは顕在化した流入孔4か所を潰してから縦穴の埋め戻しに入る。縦穴を少し広げ其処に投入する土砂の調達が難点だったけれど先日に泥浚いして水切りしたある泥土を一輪車2杯分投入し胴突きで固めた。上側は至近の山肌を削り、これも一輪車2杯を投入し胴突きで鎮圧し終了した。林道上で水切りさせてある浚渫土を使っても良かったのだが、水が抜けているようでも突き固めると「液状化現象」みたいになって揺る揺るしてくる。これでは通るに不都合だから固い土で瘡蓋を作ったような手太楽にしたのだった。あーあ、思わぬ巨大な漏水陥没穴は久しぶりでまあ、こんな状態が全域に隠れているのがこの水域の難点と言える。だからこそ「水見回り」は欠かせない。まあ、ゲームセンターの「モグラたたき」と思うか・・・。タダでやれるのだがホント、エンヤコーラ、ドッコイショの再来で仮想現実なんてもんではないアナ・ログ。
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