トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

卓上鋸盤の再生 1

2025-01-03 | 今日は真面目に

 卓上鋸盤が破損して久しい。使用頻度は少ないと言っても平板を正確に切断するには無くてはならない道具なのである。樹脂製の外枠が割れ始めてからはその度にベニア板を当てて補強していたけれど、それすらも出来なくなるほど樹脂の強度が低下して遂にはバラバラになったのである。金具の部分を取り外せれば外箱をベニア板で再生できるかと金具の取り外しに苦労したものの薄いナットはスパナの回転力に負けてへたってしまい緩まなかった。まあ、万事休すなのであった。外箱の文字を読めば「昭和47年購入」とある。半世紀も経過すれば樹脂の強度など保てるはずもなく、そもそも廃棄品をもらってきたのだった。

 新品の購入も考えたけれど数万円の資金投入の意義があるようにも思えず、そもそも会の中では小生しか使わない物品に年度会費全額投入する程の費用対効果が認められるとも思えない。そこでつらつら考えて外れない金具なら新たにベニア板で底板を作り、そのまま一緒くたに固定すれば残り四方の側面板の取り付けで出来るだろうと端材を集め部材を用意したのがこの日の作業だ。膝には新たに購入した発熱保温サポーターを、肩には懐炉を貼って気温10度前後の拠点作業小屋での工作になった。まあ、季節風が吹きすさぶ陽気では無かったから助かったのはこの上もない。 

 この時点での懸念は「はたして出来上がるのかどうかわからない…」のであって見切り発車当然の工作である。とりあえず切り出した板は「正しい寸法かどうか」さえ確信が持てずまあ、耄碌進行中のわがカンピューターは日陰の拠点では低温障害でフリーズしまくり、なんとも心もとないのだった。