古いフライパンの柄が緩んで使い難い。動く量は少ないのだがしっかりと締まっていないのがなんとも不愉快なのだ。新しい有名メーカー製のフライパンはあってフッ素樹脂加工もしっかりして軽いのだが、軽さは薄さに通じて加熱して薄さのせいで熱の不均等が気に食わない。その上熱で歪むのでこれはもっと気に入らない。
結果として古くて重いフライパンを多用するのだが柄の緩みを何とかしたくて六角を差し入れた見たが役立たず。プラスのドライバーもマイナスのドライバーも用立たずだった。大きめのマイナスドライバーはわざわざ購入したのに、である。結局、思い余ってメーカーのホームページを見たら「タフドライバー」が適用品とあった。「マイナスドライバーでも締め付けられます」とあり溝も見えるのだが小生、これを信用したばかりに無駄なドライバーを購入してしまったのである。再利用など全く無いであろう役立たずのドライバーに食費一日分相当を支出したのだった。
さてタフドライバー、ホームセンターには陳列されない「フランスの規格品」らしいのだがホームセンターでなく工具専門店に行ってみたら該当品が見つかった。早速、使ってみたのだが一向に効かない。「待てよ…」と潤滑剤をスプレーし、しばし待ってから反復回転させていたら動いてくれたのだった。これで漸く気持ちよく使用できる。このドライバーを使う前は「国際輸出商品のネジ類を自国の規格で輸出するもんではないだろう!」と思って憮然としていたのだが使ってみて考えが改まった。「ビスの溝が滑らない。潰れない」のである。周囲に氾濫するプラス・マイナスドライバーの窪みとはしっかり度が全く異なったのだ。形状を観察すればビスの頭に加工するのは難しそう、つまりコストが掛かりそうなのだ。捨てても良い様なフライパンなのだがこのメーカーを見直したのだった。さすがである座布団一枚チヂミは二枚三余のおやつに巻き卵・・・。