京都は百万編にある老舗カフェ「進々堂」さんです。
百万編の交差点から東に200mちょっと行った所で
出町柳駅から歩いても10分ほどです。
この建物は昭和5年、店主さん自らが設計されたものだそうで
西洋建築の雰囲気がふんだんに盛り込まれたお洒落な外観です。
スパニッシュやアール・デコも取り入れられ
細かい所も凝った作りになっています。
「進々堂」さんは京大のすぐ側にある事から
昔から学生さんが多く集まるカフェです。
初代の店主、続木斉さんがパリのカルチェラタンで見た
学生をメインにしたカフェが設計のコンセプトだったとか・・・
店内もとても落ち着いた作りで広々として静寂な雰囲気です。
おしゃべりする人、本を読む人、食事する人・・・
それぞれが居心地の良い空間という感じです。
学生さん達がディスカッションをしたり本を読んだり・・・
この1枚板の長テーブルと椅子は木工家・黒田辰秋(人間国宝)初期の作品
200年は持つというお墨付きだそうです。
重厚でありながらもさりげなくその場所に溶け込んでいます。
この席に座りしばし本を読んでいると・・・
ふと神楽坂の「キイトス茶房」さんを思い出しました。
お店の奧にはオープンカフェも・・・
これからの季節とても爽やかな空間になっています。
GWは家族連れの方も多くお子さん達が楽しそうに過ごしていました。
グラスのデザインもノスタルジック・・・
窓の外には京大工学部の建物が見えます。
店内のパンを売るショーケースもレトロそのもの・・・
「学問は自己を超越する」と刻んであるそうです。
パンも素朴な感じで美味しかったです。
(うぐいす豆の入ったパンが特に美味でした)
実は最近何度となく訪れていた「進々堂」さん
間が悪く定休日に行ってしまう事が多かったです。
(定休日は火曜日ですのであしからず・・・)