京都&神楽坂 美味彩花
京都と神楽坂を行ったり来たり、風景などを綴っています。
 




江戸時代初期の豪商、角倉了以(すみくらりょうい)の邸宅跡に建つ
嵐山の旅館「花のいえ」さんに行って来ました。
渡月橋がかかる桂川沿いにある便利な場所です。
門の横の石標には桓武天皇勅営角倉址、了以翁邸址
平安初期鋳銭司の跡と示されています。

角倉了以は信長、秀吉、家康の時代に
朱印船貿易や土木家として活躍した人で
特に家康の時代に重用され数々の事業を成し遂げました。
宿泊施設の建物自体はごく普通の近代的なものですが
お庭や建築の一部に了以邸当時の歴史的遺品が残されています。

邸宅はいくつかあったようですがここはその一つ

北庭は江戸時代初期の茶人、小堀遠州作と伝わる枯山水
今の時期は冬枯れで寂しい感じですが春や秋はさぞかし綺麗だと思います。

中庭と表庭、茶室横に建つ織部灯篭といわれる切支丹灯篭

中庭には「ごてんの間」とよばれる400年前の歴史を残す建物があります。

天井、畳、窓ガラス等は現代のものを使っているそうですが
栗材を多く使った室内や杉戸などが当時のものだそうです。


朝食はこの「關鳩樓」(ごてんの間)で頂くことができます。

純和食

各客室からも北庭を眺めることができゆっくりできます。


夕食は全てお部屋食


自家製、鮎の甘露煮がお勧めのようで
玄関の売店でもお土産用に売っていました。


お風呂は天然温泉ではありませんが光明石を使った人工温泉
木の湯、石の湯、2つ大浴場ともで広々としています。

玄関横に宿泊者専用の貸自転車があり(1日400円)
嵯峨野、嵐山散策に便利です
嵐電(嵐山電鉄)の嵐山駅から徒歩5分という立地で
歴史的遺品などを見ながら宿泊できお値段もリーズナブル
車は専用駐車場があります)
昼食や夕食だけの利用も出来るようです。



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