しっかり誘惑に負けてしまって、買ってしまいました!
岡林のニューアルバム、レクイエム~我が心の美空ひばり~です。
このアルバムが生まれるいきさつは、CDに付いている歌詞カードにも、
たっぷり岡林が語ってるんやけど、先日の朝日新聞の夕刊にも載ってましたよ。→ こちら
あちこちでこの宣伝をしてるようで、FMでもゲスト出演してはったし、
東京のひばりさん宅の庭とか、京都嵐山のひばり座でも歌ってはったようです。
今朝、小倉さんも 「とくダネ!」 で言うてはったしね。
アルバムのタイトルになってる「レクイエム・・」は、親交のあったひばりさんが、
35年前に岡林に送った詞に、岡林が曲を作ったもの。
送られた当時は30歳前で、その詞の意味がわからなくて、曲がかけなかったんやとか。
「暗い闇」とか「死の谷」とか、まるでその後の悲しい死を予感するかのような歌詞やしね。
でも、この曲、いいよ~
というか、このアルバムの曲はそれぞれいいね~
ひばりさんの曲ながら、アレンジを含め、やっぱり岡林の歌やなって思うわ。
演歌が、フォークになり、ロックになり、ジャズになり、まったく違う歌に聞こえるもん。
「悲しい酒」も、イントロ聴いた時、「えっ?」て思ったし、
「悲しき口笛」の、山下洋輔さんのピアノがすっごくおしゃれで、
これも、まったくイメージの違う曲になってました。
「お祭りマンボ」は、三味線や和太鼓、篠笛、当たり鉦など和楽器が組み合わさって、
すっごく楽しい曲になってるしね。
ひばりさんのマネは誰にもできないし、なら、自分らしく歌おうってことみたい。
年末の「情熱大陸」を見て以来、動画サイトで懐かしい曲をいろいろ聴いてるんやけど、
「君に捧げるラブソング」が、しみじみ、いいな~って思ってます。
作られたのは1979年頃で、私がいちばん音楽を聴いてなかった頃の曲ですね。
・・・結婚、出産、子育て・・の頃、生活に忙しかったしね・・
でも、最近の岡林のコンサートでは昔の歌を歌わはるようで、
先日のTVの時もこの曲が流れてましたね。
恋人の事を思うラブソングかと思ったら、実は、病に倒れた友人を思う曲。
それだけに印象的で、余計に心が痛む歌ですね。 → こちら
私にとっては、やはり、差別のことを歌ったチューリップのアップリケ」や
「手紙」が思い出の曲やけど、今週の朝日新聞の夕刊の 「人・脈・記」 が、
「差別を越えて」というテーマでした。
初回に、「赤い鳥」の「竹田の子守歌」が紹介されてて、
元唄を今も歌い継いでる方がいるんやね~
この曲が、京都の竹田の被差別地域の「守り子」の歌やと知ったのは、
大人になってからなんですよ。
10年ほど前に、「放送禁止歌」という番組がテレビで放映されて、(→こちら)
・・・・こんな番組が放送されたことがすごいですよね~ 偶然見たんやけど。
その番組で、そのことを知ったんやけど、その後、この番組が本になって、
図書館で見つけたんですね。→ こちら
まるで、高校1年生の時の自分に戻ったみたいに読みましたよ。
そう、岡林の「手紙」を初めて聴いた頃のようにね。
しみじみ、大人になっても知らないことって、いっぱいあるんやなって思います。
きれい事は何とでも言えるけど、本当に辛い差別を受けて来た人の悲しみや憤りは、
経験してないものには、わかり得ないことです。
人の心のいたみがわかる人になって欲しい・・・
娘らが中学生の時に何度も口にした言葉やけど。
ま、多分、忘れてるやろけどね。
涙もろい昨今、CD聴いてまた泣こか・・・