おかんのネタ帳

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多景島

2010-07-14 23:55:35 | 湖国日記


琵琶湖に浮かぶ4島のひとつ、多景島(たけしま)です。
周囲約600m、長さ約200m、幅約70m、全体が花崗岩でできています。
湖面からの高さは20mで、島島を眺める方向によって多様な景色に見えることから、
多景島と呼ばれるらしいです。

「ぐるっと琵琶湖クルーズ」は、今年から、この多景島にも寄港します。
私も、今回、初めてこの島にあがりました。
島全体が断崖絶壁で、岩の上に松や竹が生い茂っています。

小さな桟橋から、いきなりこけむした石段を登っていくと、
島内にある日蓮宗見塔寺に到着。島全体が、このお寺やそうです。
まだお若そうな尼僧がいはりました。彦根から通ってはるんでしょうか。



お堂から右に舗装された小道を進むと、やがて岩場の道に出て、お題目岩に到着します。
その先の竹林の向こうは絶壁で、危ないので行けません。
絶壁の向こうは、琵琶湖が広がるんですよ~。



見塔寺を開いた日靖上人が命づなにぶら下がりながら3年がかりで、
お題目「南無妙法蓮華経」を彫ったとか。
多景島は、彦根城の裏鬼門に当たることから、あの桜田門外の変で井伊直弼が殺された時、
このお題目岩の文字に血がにじんだように見えたとか・・・

ちなみに、平成16年から、金色の文字になったらしいです~



お題目岩からもどって行くと、お寺のお堂の上に、高さ20mの「誓いの御柱」があって、
五箇条の御誓文が刻まれています。
これは大正時代に建てられたらしいです。
なんで、こんなんがあるんかは・・・よくわからへんねんけど・・・。

ここから西側へ進むと、見晴らし岬に出ます。
ここから、沖島、沖の白石、竹生島という3島が同時に見えるんですね。
ま、小さくやけど~
見晴らしの岬から小道を辿ると、またお堂の前にもどります。
島をぐるっと見るのは、約20分ほどですね。

小さな島全体が、見塔寺の所有地で、江戸期に建てられたと言う石塔や、
日蓮聖人の像とかもあります。

ちょっと不思議な島ですね。
全体が岩の島やったのに、江戸時代に彦根の荒神山から土を運んで、
松とかの木を植えたとか言われてます。
わざわざ植えて、お寺を造ったんでしょうかね~

足下を見たら、大きな卵の殻がいくつも落ちています。
「サシバ」の卵、って誰かが言うてましたけど・・そうなんですかね?



多景島へは、彦根港から観光船が出てるので、20分ほどで到着します。
彦根城の天守から琵琶湖を見たら、ちょうど正面に見えますね。



近くて遠い、不思議な島でした~


ちなみに、最初の一枚と最後の一枚は、一作年の今頃に撮った多景島です。
今回は上陸したのになぜか? 島の全景を撮りそびれ・・・でした。