おかんのネタ帳

日々の雑感や興味のあることを書いています

荒木又右衛門のお話

2014-03-02 23:36:30 | 舞台・映画・ドラマ
さてさて、伊賀上野へ行った目的は、講談でした~
しかも、伊賀上野の三田地区の、人権教育講演会。

つまり、地域の行事なんですよ。だから、無料ですよ~
地域外の人が行ってもいいのかどうか、電話して確かめたんやけど、
どうぞ~って。伊賀市民でもないし、三重県民でもないけど~

町内の人権教育部?の部長さんみたいなおじさまが、
最初に挨拶と、地域の現状みたいなのを話さはって、

「今日は、朝日新聞さんが発信してくれたようで、
 市外からも聴きに来てくださってるようです」

なんて、おっしゃってました~ たぶん、私以外にいてないと思う。
だって、圧倒的に、おじいちゃん、おばあちゃん、私らぐらいのおばちゃん・・・
ま、なじんでなくはないけどね(笑)



さて、赤い毛氈に見台。
ふわっふわっのお座布団に、何度も座り直してた旭堂南青さん(笑)
が、演じたこの日の講談は、荒木又右衛門の三十六人斬りのお話。

「伊賀越しの仇討ち」または「鍵屋の辻の決闘」で知られる、
日本三大仇討ちの一つらしい。 (なんでもベスト3があるんやね!)

人権教育講演会なので、マクラ(講談でもマクラ、ですか?)は、
人権について、ご自分の修業時代の話をしてはりました。
わりとまじめな話やったかな。なので、会場に向かって言わはりましたよ。

「講談なんで、まじめに聞いたらあきませんよ」

そうです。「講釈師、見てきたようなウソを言い」なんていうくらい、
見てきたような話を、しはるんやからね~

それにしても、90分に及ぶ、長講でしたね~
途中、ちょっと眠くなりそうなくだりはあったけど(汗)
でも、おもしろかったですよ~

実際の話は・・・

岡山藩主池田忠雄が寵愛する小姓の渡辺源太夫に、
藩士河合又五郎が横恋慕して関係を迫るんやけど、
拒絶されたため又五郎は逆上して源太夫を殺害してしまう。
又五郎は脱藩して江戸へ行き、旗本の安藤次右衛門正珍にかくまわれたことから、
旗本vs外様大名のメンツをかけた戦いになってしまう。

忠雄が病死し、源太夫の兄・渡辺数馬は、主君忠雄の遺言から、
仇討ちをせざるえなくなるけど、腕が未熟なため、
姉婿の剣術指南役・荒木又右衛門に助太刀を依頼するわけです。

講談では・・・

父を殺された数馬が、親の敵として又五郎に仇討ちをします。
その時に、妹の婿である荒木又右衛門に助太刀を頼んですね。

又五郎は数馬の妹が好きやったのに、
又右衛門と結婚したことも気に入らなかったし、
成り行きとはいえ、あっさり数馬の父を斬ってしまうんです。

だいたい、弟の敵を討つのは珍しいもんね。親の敵の方がしっくりくる。
というか、 小姓を寵愛って、男色・・ですよね?
あの時代は多かったらしいけど。

講談では、腕の立つ又右衛門は36人を斬るらしいけど、
実際は2人だけ、斬ったらしいです。

見てきたようなウソを言うんですね~。

好男子の講談師、なかなか良かったですよ~

終わってから、南青さんに声をかけさせてもらったんやけど、
覚えていてくださって、めっちゃ喜んでくれはりました。
・・・感激してはったかもしれん(笑)

だって、伊賀上野まで行ってんもんね~
三田地区のおじさんに、「おっかけ」やと思われてるかもね(笑)


というのも、以前、ウチの地元で講談会があって、
それがご縁で、大津百町館の方に南青さんをご紹介して、
数年経ってやっと、昨年の秋に、百町館で公演しはったんですね。
そやのに、その日、仕事で行けなかったんですよ~

別に、私のために来てくださったワケやないけど、
ずっと、気になってて~。
ほんとに、数年ぶりに南青さんの講談を聴かせてもらいました~

そんなこんなで、FBのお友だちにまでなりました!(うれしい~)

これからも、応援させていただきますね!


それにしても伊賀上野、わりと近いんですよ。



伊賀市、途中の道の駅で買った、でかいなめこ。
どのくらいでかいかというと・・・



しめじよりもでかい~

お鍋に入れて食べました!