おかんのネタ帳

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うめだ文楽

2016-03-26 23:45:38 | 舞台・映画・ドラマ
年度末、いろいろ行事もあるし、仕事もあったんですが、
昨年、行けなかった「うめだ文楽」に行ってきました~



場所は、グランフロント大阪 北館にあるナレッジシアター。
380席ほどの、こじんまりとした劇場です。

在阪の放送局5局が共同で企画・製作、
大阪が誇る伝統芸能の魅力を、より多くに伝えようと、
昨年から始まったものです。

浄瑠璃をかたる太夫もお三味線も若手。
人形遣いも、リーダーの吉田幸助さんは40代ですが、
あとは、みなさん若手の方々ばかり。



上演の前に、ゲストとのトークショーが30分ほどあります。
今日の昼席は、MCがテレビ大阪のアナウンサーで、
文楽好きのゲストは、自らも浄瑠璃を習ってるという、桂南光さん。
会場の大きさがちょうど良い、これくらいが見やすい、という話しから、

「私が石油王なら、文楽劇場よりもっといい劇場を造るけど」

会場が拍手したら、

「いやいや、石油王やったらって言うてますやん。
 落語家ですがな。今から、なれるわけないって」

義太夫の竹本小住太夫さんと、お三味線の鶴澤貫太郎さんを交えて、
いろいろなお話をされました。
二人とも、28歳、若い~!

小住太夫は、福岡県出身で、博多座で見た文楽にすかりハマり、
学生時代に、大阪まで何度も観に通って、弟子入りしたとか。
師匠は人間国宝の、竹本住太夫。
厳しい方だそうですよ~

昨日は、ご両親が福岡から見えてて、客席にいた南光さんに挨拶されたとか。

「初めて会った有名人やと思います」

一人で、ひとつの演目を全部かたるって、すごいですよね。
若手がかたる機会がなかなかないらしいので、貴重な体験だと。

お三味線の鶴澤貫太郎さんは、祖父も父も三味線の人。
師匠である、祖父鶴澤寛治さんも、人間国宝。
子どもの時からの環境から、同じ道へとすすんだようです。

「お琴を習ってたんですけど、稽古に行くとお小遣いもらえて。
 うまいこと、はめられていきましたね~」

童顔の貫太郎さんと、自ら老け顔という小住太夫。
この三日間で、6回もやるので、しんどいでしょうねぇ。

演目は、誰もが知ってる「傾城阿波の鳴門~十郎兵衛住家の段~」。
有名なセリフがありますよね~

「あ~れ~ とと様の名は阿波の十郎兵衛、かか様の名はお弓と申します~」

南光さんもおっしゃってましたけど、子どもの巡礼が、

「野に寝たり、山に寝たり、人の軒下に寝てはたたかれたり・・のあたりは
 もう、負けてきてしゃあないですよ」

ほんまに~

人形遣いは、3人で動かすんやけど、
普段は男の人形をつかうという幸助さんが、お弓の主遣い。
我が子であるお鶴の言葉に、顔と手が細かく震える様子は、
ほんま、すごいなぁと、思いますね。

主遣いの人だけ、顔が見えていて、
足や左手を使う人は黒子のまま。

最後に、全員が登場して、顔を出さはるんやけど、
イケメン揃いやし、若いです~

来年も、行けたらいいなぁ~

ちなみに、グランフロントではイベントをやってましたね~



うめきたフェスティバル?



行きの電車も満員。

春休みやねぇ~~

明日も、仕事をして午後から、伝統芸能を観ます・・・