おかんのネタ帳

日々の雑感や興味のあることを書いています

ヴォーリズ建築特別ガイドツアー

2017-05-01 23:31:24 | 湖国日記
昨日は、近江八幡へ。
ヴォーリズ建築特別ガイドツアーに参加してきました。

一昨年の、ヴォーリズ没50年の時にあった、
近江八幡市内の、ヴォーリズ建築のバスツアーにも行ったけど、
今回の、紹介される建物は、バスツアーには入ってなかった建物です。
自分で勝手に見学はしたので、見たことはあるんですけどね。



集合は、池田町の「洋風住宅街」にあるウォーターハウス記念館。
参加費は、1000円。案内してくださった藪さんは、
観光協会ではなく、公益財団法人・近江兄弟社の方でした。



ウォーターハウス記念館は、ヴォーリズに共鳴し、
来日して彼のYMCA活動に協力したウォーターハウス氏が、
家族で6年間暮らした家だそうです。
キリスト教の伝道活動のため、近江ミッションとして、
ヴォーリズはこのあたりに洋館を建てたようです。
大正期に、アメリカ式住宅のモデルハウスとなったとか。

100年弱経過している建物を、2008年に全面修復、
ウォーターハウス記念館と名付けたそうです。



隣に、吉田悦蔵邸があります。
彼は八幡商業で教鞭をとったヴォーリズの教え子で、
後に、ヴォーリズの事業の片腕となった人。

ヴォーリズはわずか2年で職を解かれてしまうのですが、
・・・生徒たちが彼を慕ってキリスト教徒になっていくので、
それは困ると、学校は思ったようです。

職を失っても、彼は近江八幡に留まって
伝道活動を続ける決意をします。



レンガ塀。
これは商品にならないハネレンガを使っているとか。
奥に見えている建物は、ダブルハウスと呼ばれる建物。
二世帯住宅として建てられたとか。

味わいのある塀が今もちゃんと残っているんですね。



これは、旧八幡郵便局の建物。
ヴォーリズ設計事務所が手がけた建物。
役目を終えてからずっとそのままだったのを、
人々が惜しみ、保存活動が起こって整備されて公開されています。

窓のカタチとか、趣ありますね。



アンドリュー記念館。
ヴォーリズの親友であり、若くして亡くなったアンドリュー氏。
ヴォーリズに導かれてキリスト教徒になったことから、
アンドリュー家がヴォーリズにお金を寄付。
それを資金として、明治40年に彼が最初に建てたYMCAの建物でした。

現在の建物は、昭和10年に建て替えられているそうです。

ヴォーリズは建築士の資格を持っていません。
しかし、彼が手がけた建物は、100年近く経った今でも、
全国に数多く残り、「ヴォーリズ建築」として、
人々に愛されています。

それは、なんでなんでしょうね。

ガイドの方が言われていました。

彼は、自分の名前を遺そうとして建物を建てたのではない。
彼は、この家に住む人が、どう暮らしたいか、
あるいは、この建物をどういう風に使いたいか、
建物の将来を考えて造ったからこそ、今も残っているんです。


長くなりそうなので、続きは明日に。