おかんのネタ帳

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恒例の?夏の芝居

2017-07-21 23:36:56 | 演劇・舞台
長女は、今日から3日連続で大阪ドームらしいです。
そう、関ジャニの彼らが、今年は夏にドームツアーをやってはって。
昨日から大阪公演らしいですわ。

確かに、昨年のツアーは、北海道公演のとき、
雪で飛行機が飛ばなくてたいへんやったもんね。
チケットあるのに行けない人が出て~

そんなこんなで、まだ帰って来ませんけどね。

さて、母も娘のことは言うてられへんのですけど(苦笑)

先日の「イヌの仇討」を昼公演で観た後、
夜公演は、中野ウエストエンドスタジオで、
Jr.5公演「霞の中の少年」を観ました。



Jr.5は、劇団「Studio Life」の5期生のユニット。
本格的な芝居は2015年からで、作・演出は、
メンバーの一人である、小野健太郎くん。

今回も、「家族」をテーマに描いてましたね。

主演は、今年61才という中原和宏さん。
「ユビュ王」で拝見したらしんですけど・・・
ごめんなさい・・覚えてなくて~(涙)

劇場に入ると・・
落ち葉が敷き詰められた舞台にお布団が敷いてあって、
主演の中原さんが寝てるんですよね。
席に着いたときからドッキリです。

めざまし時計の音が開演を知らせる?とか、
その後のもったいぶった?静寂とか、
中原さんの、あのビジュアルで学ランとか、
とにかく驚かされっぱなしの序盤。

照明で時間軸が切り替わる演出は小野くんの定番。
笑いをちりばめながらも、言葉の暴力で空気を凍り付かせる、
そういうのも、小野くんらしい演出です。
・・・私的には、あまり好みではないんやけどね。

着地点がなかなか見えなくて不安な展開・・・
それもいつも通り?小野くんらしいのですが。

主人公には兄がいて、高校生の時、
兄につれられて、幼なじみ3人と一緒に山に登ったんですね。
そして、どうやら、兄は遭難した・・・

後半、一気に霞が消えて真実が見えて来るんですが、
なんか、切なかったですね。

遭難するのは兄ではなく弟、
つまり、主人公は、弟を見捨ててしまった自分の過ちを、
家を捨て、弟に成り代わって生きることで、償おうとしてたんですね。

老いて孤独は、ほんとに切ないです。
それでも待っている家族(両親と妹)がいることで、
彼は救われるんでしょうか。

過去の二作も「家族」を描いてますけど、
小野くんの描きたい「家族」について、
毎回、考えさせられます。



セットがそのままで時間軸が交錯するので、
枯れ葉の上に布団というのは、最後までそのまま。
ゴミや雑誌やタバコ・・などが、枯れ葉の中から出てきたり、
布団の上を靴を履いたまま行き交ったり、
・・・このへんも、私好みではないねんけどな(汗)
でも、描こうとする世界観は、悪くないですね。

来年は、どんな芝居を見せてくれるかな。