おかんのネタ帳

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ノクターン

2017-12-19 10:25:07 | 演劇・舞台
この年末に、わがままなヨメは遠征しておりました~
イケメン詣で・・・お陰様で、すっばらしい舞台を観て来られました。
ダンナに感謝、家族に感謝・・・しております~



劇場は池袋にある、東京芸術劇場プレイハウス。



まさか、6月に要った劇場にまた行くとは~
6月は、地下一階にあるシアターウエストでしたが、
今回は、もう少しキャパのある2階のプレイハウス。



音楽劇「夜曲 nocturne」を観てきました。

30年前に、劇団扉座で、六角精二さん主演で初演したとか。
原作は劇団扉座主宰の横内謙介さんの名作戯曲、
『夜曲 放火魔ツトムの優しい夜』です。
稲垣吾郎さんや、今をときめく高橋一生さんが、
主演をつとめ、何度も再演されてきた作品のようですね。

これを、AND ENDLESS主宰、『もののふ白き虎』や『青の祓魔師』
などを手掛ける西田大輔さんが演出し、音楽劇となったんですね。

2,5次元ミュージカルに出てる俳優さんもいるので、
小劇団のストレートプレイと融合した、不思議な世界観の舞台でした。

最近よく使われるプロジェクションマッピングを使い、
歌とダンス、それに殺陣が入るのですが、
和ものでありながら、昭和の雰囲気、
BGMに流れるピアノのノクターン、
それでも、今どきふうの舞台やなと思いますね。

時間軸が交差しながら描かれるのですが、
700年前の人たちが長い眠りから目覚めて、
やがて、「思い出」は炎とともに消されていきます。

私の大好きな役者さんが、男性なのに呪いをかけられて女性になるという、
難しい二役を演じていて、女性役がまた妖艶で美し過ぎて・・・
オネエの怨霊?に犯されるシーン?があるんですけど 
(ややこしい話ですね~~笑)
あの指先と素足・・・もう、めっちゃドキドキしました~

役者さんて、すごいね~



パンフの写真ですけど、どう~?

登場のシーンは男性役で、ハードな殺陣から始まります。
西田さんは殺陣の演出に定評がある人らしいのですが、
アンサンブルの人たちを含め、たいへんやったやろうなと思います。
呼吸を合わさないと、成り立たないですしね。

歌は・・・彼はミュージカル俳優ではないので、
声の出し方とか、声量とかはなかなかですけど、
美声なんですよね ← だいぶん身びいき(笑)
ほんま、惚れてまうわ~~ 

原作者の横内さんは、つかこうへいさんのところにいて、
つかさんの影響をかなり受けている人のようです。
自分らしいオリジナルを書きたいともがいていた頃に産まれた作品だそう。

西田さんは、役者でもあり、やはり、かつてつかさんに憧れたという方。
横内さんの美しい言葉をそのままにして、演出されたようですが、
美しいセリフは、けっこう難解なんですよね。

私にはこの屈辱に塗れても、
それでも捨てることのできない希みがある。
私を死の淵から呼び戻し、
この夜に生きることの恥をこの私に強いてきた願いが。

↑ 意味わかりますかね~?

難しい・・・


新劇の雰囲気の中に、今どきふうの表現があって、
演劇って、多様に進化するんやねって、思った次第。

帰りの電車の中でお仕事の電話がはいり、
帰宅後そうそうに、校正の確認。

現実に引き戻されました。

はい、夢の世界はおしまい。

年末に向かって、頑張ります!