ギリシャのように「する」
2010年7月9日(金)
「このままではギリシャのようになる。」とは、菅総理大臣の選挙戦突入時の演説です。
この経済音痴の発言は、専門家等から批判が出て、最近では出なくなりましたが・・。
たしかに、国債残高はギリシャがGDPの100%を超えた程度なのに、日本は200%に近づきつつあり、深刻ではあります。
しかし、その債務を誰が支えているかの違いがあります。
ギリシャは7割以上を海外の投資家が保有しているのに対して、日本は9割以上を国内で保有しています。
つまり、国債の利払いが増えると財政を圧迫しますが、その利子が国内に回る場合と海外に流れる場合とで、景気への影響は大きく違ってくるのです。
ギリシャが財政危機に陥った原因の一つは、法人税を減税したことにあります。
ギリシャの法人税は2000年まで40%でしたが、今年は24%まで下げられています。
一方、消費税は2006年に18%だったものを、段階的に引上げ2010年7月からは23%にしていますが、法人税の減税が消費税の増税を上回る規模だったため、財政危機に拍車をかけたのです。
民主党は法人税率の引下げと消費税の引上げを主張していますが、これはギリシャが10年前にやりだしたことです。
菅総理は「ギリシャのようになる。」と言っていますが、「ギリシャのようにする。」ということでしょう。
2010年7月9日(金)
「このままではギリシャのようになる。」とは、菅総理大臣の選挙戦突入時の演説です。
この経済音痴の発言は、専門家等から批判が出て、最近では出なくなりましたが・・。
たしかに、国債残高はギリシャがGDPの100%を超えた程度なのに、日本は200%に近づきつつあり、深刻ではあります。
しかし、その債務を誰が支えているかの違いがあります。
ギリシャは7割以上を海外の投資家が保有しているのに対して、日本は9割以上を国内で保有しています。
つまり、国債の利払いが増えると財政を圧迫しますが、その利子が国内に回る場合と海外に流れる場合とで、景気への影響は大きく違ってくるのです。
ギリシャが財政危機に陥った原因の一つは、法人税を減税したことにあります。
ギリシャの法人税は2000年まで40%でしたが、今年は24%まで下げられています。
一方、消費税は2006年に18%だったものを、段階的に引上げ2010年7月からは23%にしていますが、法人税の減税が消費税の増税を上回る規模だったため、財政危機に拍車をかけたのです。
民主党は法人税率の引下げと消費税の引上げを主張していますが、これはギリシャが10年前にやりだしたことです。
菅総理は「ギリシャのようになる。」と言っていますが、「ギリシャのようにする。」ということでしょう。